ドジャース大谷翔平投手(30)が前人未到の「50本塁打、50盗塁」を達成したホームランボールの入札が22日(日本時間23日)、史上最高額の360万ドル(約5億2200万円)で落札され、手数料などを加えた価格は439万2000ドル(6億3700万円)となった。

入札宣言していた靴販売会社、ロコンドの田中裕輔社長はX(旧ツイッター)で「この入札宣言から約1ヶ月経った本日、50-50オークション最終日でしたが、予算の$3.5M(手数料込みで$4.2M=6.4億円)を上回ったので、すいません、わたしはココでギブアップで」と白旗の絵文字とともに入札断念を伝えた。

10回以上の入札、延長が続き、入札額は360万ドル(約5億2200万円)となり、ホームランボールの過去最高、99年マグワイア(カージナルス)の70号で300万ドル(約4億3500万円)を超えた。

歴史的価値のあるこのボールは米オークションハウス「ゴールディン」が競売を行った。同社のX(旧ツイッター)は「史上、最も高価なボールとなった」と伝えた。住まいのグループなどを傘下に持つ株式会社K2(愛知県名古屋市)など複数の日本人が参加していた。

大谷が50号本塁打を放ったのは9月19日の敵地マイアミでのマーリンズ戦。この試合で3本塁打を放ち、2本目で50本に到達し「50-50」を達成した。ボールは外野スタンドのファンの間で争奪戦となった。出品した男性の他に、所有権を主張する男性が2人おり、現在2件の訴訟が行われている。所有権を争う当事者たちは競売の継続を了承しており、落札者には予定通りボールが渡ることになっている。

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