米株式相場は、過去の大統領選直前に急落したのに比べると、過去1カ月間は比較的順調に推移したと、シティグループは指摘。米景気やさらなる利下げへの楽観が、米選挙を巡る懸念を上回っていることが示唆されるとの見方を示した。

  クリス・モンタギュー氏率いる同行のチームは「米選挙にかけての株式相場動向は、過去の選挙前と異なっている」と4日の顧客向けリポートで指摘。「米国株は通常、選挙前の1カ月に弱含みとなるが、今年の10月は相対的に堅調だった」と説明した。

  投資家は過去のサイクル時のように、ディフェンシブなポジションを取ったり、ポートフォリオのリスクを軽減したりしておらず、モメンタムトレードの勢いに乗り続けていると、同氏は分析。

  恐怖指数として知られるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)も比較的低い水準にあるとし、大統領選の世論調査で両候補の支持率が拮抗(きっこう)していることを踏まえれば、異例のことのように思われると続けた。

  その上で、「こうした現在の特異な状況は、特定の選挙結果を市場が織り込んでいるというよりも、むしろ利下げ継続への期待や米景気減速が緩やかになる可能性が高いとの見方に大きく関連している」と記した。

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原題:Citi Says Rate Cut Optimism Is Overshadowing US Election Jitters(抜粋)