セブン&アイ・ホールディングスの経営陣が同社を非公開化するために提示した約9兆円の買収提案額は、これまでのバイアウト案件の最大額を上回る。
ブルームバーグが集計したデータによると、取引が成立すれば、KKRとTPGキャピタルがエナジー・フューチャー・ホールディングス(旧TXU)買収に支払った金額を上回ることになる。また、億万長者のイーロン・マスク氏がツイッターを買収した際の440億ドル(約6兆8000億円)という金額も上回る。
ブルームバーグ・ニュースは、創業家である伊藤家と伊藤忠商事などが出資し日本の大手銀行も融資すると報じていた。事情に詳しい関係者によると、アリマンタシォン・クシュタールがセブン&アイの買収をより積極的に進め、株式公開買い付けを行う場合、株主に対してこの提案をオプションとして提示できる可能性がある。
創業家による買収提案は、クシュタールのアプローチに対する統一された抵抗の意思表示となるが、その規模を考えると、この取引を成立させるのは難しいかもしれない。また、クシュタールが手を引けば、この取引は実現しない可能性が高い。
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