▽イスラエルとレバノンが停戦合意、27日発効 米大統領発表<ロイター日本語版>2024年11月27日午前 7:30 GMT+9
11月26日、バイデン米大統領(写真)はイスラエルとイラン支援下にあるレバノンの武装組織ヒズボラの戦闘を巡り、イスラエルとレバノンが停戦に合意したと発表した。ホワイトハウスで同日撮影(2024年 ロイター/Nathan Howard)
[ワシントン/エルサレム/ベイルート 26日 ロイター] – バイデン米大統領は26日、イスラエルとイラン支援下にあるレバノンの武装組織ヒズボラの戦闘を巡り、イスラエルとレバノンが停戦に合意したと発表した。
停戦合意は現地時間27日午前4時(日本時間同11時)に発効する。
合意は米仏が仲介した。バイデン氏はイスラエルのネタニヤフ首相とレバノンのミカティ首相と電話協議したと述べた。
バイデン氏によると、イスラエルは60日間に徐々に軍を撤退させる。レバノン軍は国境周辺地帯を管理し、ヒズボラがインフラを再建できないようにする。
同氏は「双方の民間人は近く、安全に帰還することが可能になる」と述べた。
また、今回の合意は「敵対行為の恒久的停止を目的としている」とし、「ヒズボラや他のテロ組織の残党がイスラエルの安全を再び脅かすことは許されない」と強調した。
レバノンのハビブ外相は先に、イスラエルの撤退に伴い、レバノン軍は同国南部に少なくとも5000人の部隊を展開する用意があると述べた。
バイデン氏の発表に先立ち、イスラエル政府は治安閣議で停戦案を10対1の賛成多数で承認した。ネタニヤフ首相は先に、停戦合意を履行する用意があるとテレビ演説で言明。
「われわれは合意を履行し、いかなる違反にも断固として対処する。勝利するまで継続する」と語り、米国との全面的な連携を強調。「ヒズボラが合意に違反したり再武装を試みたりすれば、断固たる攻撃を仕掛ける」とした。
また、停戦の理由として、1)イランに焦点を絞ること、2)消耗した武器の補給と軍の立て直し、3)パレスチナのイスラム組織ハマスを孤立させること──を挙げた。
ヒズボラについては、最高幹部の排除や武器の破壊、数千人の戦闘員の無力化などを通じ、紛争開始当初に比べかなり弱体化させたとの認識を示した。
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