▽トランプ氏、一連の減税表明でウォール街にアピール-NYSE訪問<bloomberg日本語版>2024年12月13日 2:49 JST
Skylar Woodhouse、Jenny Leonard
- 法人税率15%への引き下げに意欲、キャピタルゲイン税下げも検討
- 米誌タイムの「今年の人」に選ばれたことにちなみイベント開催
トランプ次期米大統領は12日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)の取引開始を告げるオープニングベルを鳴らした。米経済が主役となった今年の大統領選でホワイトハウス返り咲きを果たした同氏にとって、祝賀の瞬間となった。
トランプ氏はこの場を使って、改めて減税に関する一連の政策案を表明。NYSEの取引フロアに集まった政治献金者や企業経営者の多くにとって重要な優先事項だ。
法人税率を現行の21%から15%に引き下げると表明したほか、キャピタルゲインと配当への課税引き下げについて顧問らと協議していると述べた。こうした変更は投資家に好感され、相場上昇に弾みがつく可能性が高い。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-12-12/SODX82DWLU6800?srnd=cojp-v2
「15%に引き下げたいと真剣に考えている。実現できるだろう」とトランプ氏はベルを鳴らした後に、米経済専門局CNBCとのインタビューで発言。「さらに減税するつもりだ」と続けた。
同氏はまた、「暗号資産(仮想通貨)に関して何かすごいこと」をやるとも発言。これまでにも、連邦規制を緩和する方針を強調しており、次期規制当局者の指名を開始している。この中には、デジタル資産業界寄りとみられているポール・アトキンス氏の米証券取引委員会(SEC)委員長起用も含まれる。
この日のイベントは、トランプ氏が米誌タイムの「パーソン・ オブ・ザ・イヤー(今年の人)」に選ばれたことにちなんで開かれた。同誌はトランプ氏が11月の選挙で大統領として鮮烈な復活を果たしたことを評価した。大統領職への返り咲きに加え、同氏の共和党は議会の上下両院を掌握した。
イベントには、次期財務長官に指名されたスコット・ベッセント氏や商務長官に起用されたハワード・ラトニック氏、厚生長官指名のロバート・ケネディ・ジュニア氏のほか、中小企業庁(SBA)長官指名のケリー・ロフラー氏やバンス次期副大統領などが出席した。
原題:Trump Woos Wall Street With Corporate Tax Cuts at NYSE Visit(抜粋)
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