Olesia Safronova

  • キーウに移送され、ウクライナ保安庁が取り調べ
  • クルスクでの北朝鮮兵士死傷者は約4000人に上るとゼレンスキー氏

ウクライナ軍はロシア西部クルスク州で北朝鮮兵2人を捕虜にし、取り調べを行っている。ウクライナのゼレンスキー大統領が明らかにした。

  ゼレンスキー大統領は、捕虜となった兵士2人とされる写真をX(旧ツイッター)に投稿。「2人は負傷していたが、生き延び、キーウに移送された。現在、ウクライナ保安庁とやり取りしている」と述べた。

  ゼレンスキー氏は、ジャーナリストに捕虜との面会を許可するよう保安庁に指示したと説明。「世界は今何が起こっているのか真実を知る必要がある」と述べた。

  保安庁はウェブサイトへの投稿で、兵士の1人がモンゴルとシベリアの間に位置するトゥバ共和国で登録された別人の名で発行された軍のIDカードを所持していたと説明。もう1人は身分証明書を持っていなかったという。

  尋問を受けた兵士らは、ロシアでIDを発行されたのは秋であり、ウクライナへの派兵ではなく訓練のためにロシアに行くと理解していたと述べたという。

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  同庁によると、2人はロシア語もウクライナ語も英語も話せない。「2人とのコミュニケーションは韓国当局と協力して韓国の通訳を介して行われている」とした。

  ゼレンスキー氏は9日、ドイツで開催されたウクライナ防衛連絡グループ(ラムシュタイングループ)の会合で、ウクライナと国境を接するロシアのクルスクでの北朝鮮兵士の死傷者は約4000人に上ると述べた。この数字は確認されていない。

  米当局は昨年12月半ば、ウクライナとの戦闘に参加するために投入された1万2000人の北朝鮮軍兵士の死傷者は「数百人」に上ると発表していた。

  ウクライナ軍は1週間前、クルスクへの新たな越境攻撃を開始した。

原題:Zelenskiy Says Ukraine Captures North Koreans Fighting in Kursk(抜粋)