[ワシントン 17日 ロイター] – 米連邦準備理事会(FRB)は17日、金融システムにおける気候リスクの監視方法を模索する中銀および規制当局の国際組織「気候変動リスク等に係る金融当局ネットワーク(NGFS)」から脱退したと発表した。
脱退の理由としてFRBは、NGFSの活動範囲が拡大しFRBの法定権限の範囲外になったためとした。
NGFSは中央銀行と銀行監督当局が、金融政策の運営や金融システムの監視において気候変動に起因するリスクを組み込むことを支援する目的で、2017年に設立された。FRBは2020年に参加した。
FRBはこのところ、予備的な分析や報告書を通じて気候変動をその業務に組み込むための措置を講じてきたが、パウエル議長はFRBが果たせる役割は限られていると繰り返し主張してきた。