Stephanie Lai
- ソフトバンクG、オープンAI、オラクルは合弁事業の発表を準備
- 初期投資は1000億ドル、今後4年で5000億ドルに拡大する可能性
トランプ米大統領は、ソフトバンクグループとオープンAI、オラクルが主導する人工知能(AI)への新たな大型投資を発表する見通しだ。3社は合弁事業を発表する準備を進めている。
ホワイトハウス当局者によれば、トランプ氏はソフトバンクGの孫正義氏、オープンAIのサム・アルトマン氏、オラクルのラリー・エリソン氏と共に1000億ドル(約15兆5600億円)の初期投資について21日午後に発表する。投資額は今後4年間で5000億ドルに拡大する可能性があるという。
このAI投資については、米CBSが先に報じた。3社にコメントを求めたが、現時点で返答は得られていない。
この取り組みを各社は「スターゲイト」と呼んでいるが、ソフトバンクGの孫氏が先月にトランプ氏と並んで開いたイベントで発表した1000億ドルの投資計画に追加されるものなのか、同計画の一部なのかは分からない。
関連記事:ソフトバンク孫氏、4年で15兆円超の対米投資へ-トランプ氏発表
トランプ氏がフロリダ州に所有する会員制高級リゾート「マールアラーゴ」で同氏と昨年12月16日に会談した孫氏は、ソフトバンクGの取り組みを通じ、AIと関連インフラを中心に10万人の雇用が創出されると述べていた。
一方、ソフトバンクGが約束する投資の資金をどこから調達するのかについては疑問の声もあがっていた。昨年9月末時点で同社のバランスシートに計上された現金同等物は3兆8000億円だった。ただ同社の財務はアーム・ホールディングスの新規株式公開(IPO)で改善している。
原題:Trump to Announce Joint OpenAI, Softbank, Oracle AI Investment(抜粋)