Zoe Tillman、Anna Edgerton
- 全米で14日間差し止め、長期の判断はこれから検討へ
- 「はなはだしい違憲」、政権内弁護士の質に疑問-コフナー判事
米国で生まれた子どもに自動的に市民権を付与する「出生地主義」制度を見直す大統領令に対し、連邦地裁判事は発効を一時差し止める判断を下した。移民に対するトランプ政権の強硬姿勢は、早くも法的な後退を余儀なくされた。
シアトル連邦地裁のコフナー判事は、トランプ氏の大統領令が「はなはだしく憲法に反している」と判断。政権内の法務担当の質に疑問を呈した。出生地主義制度は違法な入国者や一時的な滞在許可を得た外国人の子どもが米国で生まれた場合、自動的に市民権を付与するもので、トランプ氏は就任初日にこの見直しを命じる大統領令に署名した。
コフナー判事はこの大統領令の発効を14日間差し止めた。差し止めは全米で適用される。40年余り前にレーガン元大統領に任命されたコフナー判事は、より長期の判断を示すかどうかをこれから検討する。今回の判断は23日、審問を終えた直後に出された。
これが合憲だと主張する弁護士がいるとは「ただただ驚くばかりだ」と同判事は述べた。
原題:Judge Temporarily Blocks Trump Birthright Citizenship Order (2)(抜粋)