By Phil Stewart, Oliver Griffin

[ワシントン/ボゴタ 26日 ロイター] – トランプ米大統領は26日、南米コロンビアが米国から強制送還された不法移民を乗せた軍用機2機の着陸を拒否したことを受け、25%の関税や制裁などの報復措置を取ると表明した。
自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、コロンビアのペトロ大統領が送還受け入れを拒否し、米国の国家安全保障を脅かしたと述べた。
報復措置として、コロンビアからの全ての輸入品に25%の関税を課し、1週間で税率を50%に引き上げる。同国政府当局者に対する渡航禁止やビザ(査証)取り消し、緊急金融制裁なども含まれる。また、コロンビアの国民と貨物に対する国境検査を強化する方針を示した。
「これらの措置は始まりに過ぎない」とし、「コロンビア政府が米国に向かわせた犯罪者の受け入れと送還に関する法的義務に違反することは許さない!」と書き込んだ。
ルビオ米国務長官は声明で、ペトロ氏が移民を送還する航空機の受け入れを認め、全ての必要な許可を与えていたにもかかわらず、飛行中に許可を取り消したと指摘。米国は「もはやうそをつかれたり、利用されたりはしない」と強調した。
ペトロ氏はXへの投稿で「米国はコロンビア人移民を犯罪者のように扱うべきではない」と批判し、民間航空機で移民送還を受け入れる考えを示した。