![米オープンAI、インドで1年間にユーザー数3倍に=CEO](https://www.reuters.com/resizer/v2/3OFM6KFOTNMZPEIKDQK6HOSFMM.jpg?auth=c94a1256b01fe2c82c953484edc11488204bf6f7195bdc04107b016917a69b74&width=5790&quality=80)
[5日 ロイター] – 米オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は5日、インドでユーザー数がこの1年間で3倍に膨らみ、同社にとって2番目に大きな市場になったと明らかにした。
アルトマン氏はインドのバイシュナブ電子・情報技術相と会談し、低コストのAIエコシステムを創出するインドの計画について話し合った。アルトマン氏は同国の急速なAI導入と高まる意欲を称賛した。
バイシュナブ氏はXへの投稿で、インドの「グラフィック・プロセッシング・ユニット(GPU)、モデル、アプリといったAIスタック全体を構築する戦略」に関し、アルトマン氏と「素晴らしい話し合い」ができたと表明。オープンAIがこれら3つ全てで協力する意向を示したと書き込んだ。
アルトマン氏は昨年、インドが1000万ドルの予算でオープンAIの分野で実質的なモデルを構築できるかどうかについて疑問を投げかけていた。これとは一転し、5日は「インドは全てを行うべきだ。インドはAI革命のリーダーの1人になるべきだ」と語った。
会談前にはインド財務省が職員に対し、政府文書やデータの機密保持にリスクがあるとして、対話型AI「チャットGPT」や「ディープシーク」などのツールを公務に使用しないよう促す勧告を出していた。
バイシュナブ氏は先週、中国の新興企業ディープシークの低価格AIアシスタントがこの分野を震撼させたと称賛。倹約型のアプローチで国産AIモデルを構築する中国政府の取り組みをたたえた。