▽FRB、当面金利据え置きの公算 インフレリスクの高まりで=クーグラー理事<ロイター日本語版>2025年3月8日午前 5:20 GMT+9

[7日 ロイター] – 米連邦準備理事会(FRB)のクーグラー理事は7日、インフレリスクの高まりは、FRBによる長期にわたる金利据え置きを正当化する根拠になるとの見解を示した。
クーグラー理事はポルトガル銀行主催の金融政策と労働市場に関する会議向け講演原稿で、このところのインフレ期待の上昇や、2%のインフレ目標に向けて進展が見られない分野があることを踏まえ、「政策金利を当面は現行水準に維持することが適切かもしれない」と述べた。
その上で「今後は政策が経済に及ぼす影響を注視し、入手されるデータや見通しの変化、リスクバランスの変化を慎重に評価していく」とした。
米国民は将来の物価上昇圧力について一層懸念を深めているとの認識も示した。
FRB当局者は間もなく、18─19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)まで公的発言を控えるブラックアウト期間に入る。同会合では、FRBが政策金利を4.25─4.50%に据え置くと広く予想されている。