▽立民 選択的夫婦別姓 法案の要綱まとめる 法案化作業急ぐ方針

選択的夫婦別姓の導入を目指す立憲民主党は夫婦が別の姓を選ぶ場合、子どもの姓は結婚する時に決めることなどを盛り込んだ法案の要綱をまとめました。今月中の国会提出を目指してほかの野党の意見も聞きながら法案化の作業を急ぐ方針です。

選択的夫婦別姓の導入を目指す立憲民主党は、8日、夫婦が別の姓を選ぶ場合、子どもは、結婚する時に夫と妻のどちらの姓にするか決めることなどを盛り込んだ、民法の改正案の要綱をまとめました。

法務大臣の諮問機関、法制審議会が1996年に答申した案を踏まえた内容で、党の実現本部の本部長を務める辻元代表代行は「広範な政党や個人の賛同を得て成立させられる案を率先してまとめていきたい」と述べました。

立憲民主党は、今月中の国会提出を目指して、9日から国民民主党や共産党、れいわ新選組などに要綱を示して意見を聞きながら、法案化の作業を急ぐことにしています。

ただ国民民主党の玉木代表は、「社会や家族のあり方に影響を及ぼす話なので、自民党から共産党まで幅広い合意をどう取るかが大事だ」と述べたうえで、政府が法案を提出すべきだという考えを示しました。

また、日本維新の会は、結婚後も旧姓を使い続けられるように、通称使用の法制化を優先すべきだと主張していて野党の中でも足並みがそろっていない状況になっています。