Gabriela Mello
- 超高級仕様のボーイング747-8、新しい大統領専用機に-ABC
- カタールは贈与報道を「不正確」と指摘-決定はまだ
カタール王室は超高級仕様のボーイング747-8(ジャンボジェット機)をトランプ米政権に贈与し、大統領がこれを受領(じゅりょう)する見通しだと、ABCニュースが報じた。外国政府から受け取る贈り物としては過去に例のない高価な物となる可能性があるという。
一方、カタールはその後、贈与に関する報道は「不正確」だとの見解を表明。カタールの米国担当報道官アリ・アル・アンサリ氏はブルームバーグに対し、米大統領専用機「エアフォースワン」として「一時的に使用」するために同機を移す可能性が「現在検討されている」が、「決定は下されていない」と述べた。
ABCニュースが計画に詳しい関係者の話として報じたところによると、この贈与は来週、トランプ氏が中東歴訪の一環としてカタールを訪問する際に明らかにされる。
このボーイング747-8はエアフォースワンとして使用される予定だと、関係者の1人がABCに述べた。
ホワイトハウスはブルームバーグからのコメント要請に応じなかった。
トランプ氏はかねて、老朽化したエアフォースワンの代替機を模索している。最初の大統領任期中にボーイングに発注したものの、ボーイングの慢性的な遅延によって滞っている。米空軍が今月明らかにしたところ、ボーイングは新型機を2027年までに納入する案を提示した。
トランプ氏は2月、フロリダ州ウェストパームビーチに着陸したカタール所有のボーイング機を視察したとブルームバーグ・ニュースは3月に報じた。トランプ氏は当時、記者団にボーイングへの不満を述べ、「ほかの手段」を検討中だと話した。
ABCによれば、ボンディ米司法長官とホワイトハウスのウォリントン最高法律顧問がまとめた分析では、トランプ大統領の任期満了前に所有権が大統領図書館に移されるならば寄贈は「法的に許容される」と結論付けられている。
原題:Trump Set to Accept Luxury Jet as Gift From Qatar, ABC Says (2)(抜粋)
