Enda Curran

  • 「前代未聞」の昨年度から赤字さらに膨らむ、今年度は6.5-6.7%に
  • 民主党議員、歴代共和党大統領の減税が債務を増加させたと反論

ベッセント米財務長官は今年度の財政赤字は異例の大きさになりそうだと予測し、民主党に非があると主張した。

  ベッセント氏は11日、下院歳入委員会の公聴会で、「いま目の当たりにしているのは、支出の爆発だ」と発言。「昨年度の状況は前代未聞だ。戦争やパンデミック、リセッション(景気後退)を除き、対国内総生産(GDP)比でこれほど大きな赤字は見たことがない」と語った。

  同氏によれば、今年度の財政赤字はGDP比6.5-6.7%に膨らむ見通し。財政赤字がGDP比6%を超えれば、3年連続となる。2024財政年度の財政赤字は同6.4%で、前年度の6.2%から拡大した。

  「史上最大の財政赤字を生み出した人々から説教されるのは、非常に歯がゆい思いだ」とベッセント氏は述べ、税制政策を巡る党派対立が公聴会で再燃した。

  これに対し、民主党のトンプソン議員(カリフォルニア州)は、歴代の共和党大統領による減税が米国の債務を増大させてきたと指摘。「トランプ政権の減税案も米国の債務を膨らませる。専門家は全員そう言うだろう」と述べた。

原題:Bessent Predicts US Budget Deficit Will Approach 7% This Year(抜粋)