
▽トランプ氏、米はイランと来週協議へ-中東での戦争「終わった」<bloomberg日本語版>2025年6月26日 0:36 JST
Josh Wingrove、Jennifer A Dlouhy
- 「イランと合意に署名するかもしれないが、必要だとは思わない」
- イラン核施設「完全に破壊」、戦争は事実上終わったとの認識示す
トランプ米大統領は25日、米国が来週イランとの会談を行う予定だと明らかにしたが、外交的合意の必要性については懐疑的な見方を示した。
「来週イランと会談を行う。合意に署名するかもしれない。だが、それが必要だとは思わない」と、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議後の記者会見で述べた。
トランプ氏はまた、米軍によるナタンズ、イスファハン、フォルドゥ核施設への空爆について「完全に破壊した」と改めて主張。今回の攻撃はイランの核開発を数カ月後退させたにすぎないとする米情報機関の分析を改めて否定した。その上で、この攻撃により、戦争は事実上「終わった」との認識を示した。
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これに先立ち、イラン外務省は米軍による空爆で国内の核施設が「ひどく損傷」したと明らかにした。イランが空爆の被害について言及するのは初めて。
同省のバガイ報道官はアルジャジーラTVとのインタビューで、「われわれの核施設はひどく損傷した。それは間違いない」と述べたがそれ以上の詳細には言及しなかった。当局が状況を引き続き調査中だという。また、米国の攻撃は、国際法とイランが加盟する核兵器不拡散条約(NPT)に対する「重大な打撃」だと付け加えた。
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イスラエル原子力委員会も同日、米国の攻撃により、フォルドゥのウラン濃縮設備は使用不能となったと発表した。また米国とイスラエルによる最近の攻撃により、イランの核兵器開発能力は「数年間」後退したと指摘した。
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またトランプ氏は会見で、イスラエルとイランは「非常に激しく戦い、どちらも疲弊し尽くしていた。両国とも満足して戦線を離れた」などと指摘。一方で、「また始まるのか。恐らくいつか始まるだろう。近いうちに始まる可能性もある」とも述べた。
トランプ氏は、イランとどのレベルの協議が再開されるのかについては明らかにしなかった。米国とイランは過去数カ月間に5回にわたり協議を実施。米国側はウィットコフ中東担当特使が主導していた。両国は6回目の協議を予定していたが、イスラエルが13日にイランへの攻撃を開始したことで中止となった経緯がある。
原題:Trump Says US, Iran to Hold Talks Next Week, Mideast War ‘Over’(抜粋)
▽イラン革命防衛隊司令官、イスラエルの攻撃による負傷で死亡=国営メディア<ロイター日本語版>2025年6月26日午前 2:28 GMT+9

[カイロ 25日 ロイター] – イラン国営メディアは25日、同国革命防衛隊のアリ・シャドマニ司令官がイスラエル軍の同国攻撃中に受けた傷が原因で死亡したと報じた。
国営メディアによると、革命防衛隊司令部は同司令官の殺害に対し「厳しい復讐」を誓った。
イスラエル軍は6月17日に、イランの戦時参謀総長で最高司令官でもあるシャドマニ氏を殺害したと発表していた。
▽米、イランと来週協議 トランプ氏「合意に署名の可能性」 制裁緩和も示唆<ロイター日本語版>2025年6月26日午前 1:08 GMT+9
[ハーグ 25日 ロイター] – トランプ米大統領は25日、オランダ・ハーグで開いた記者会見で、米政府が来週にもイランと核問題を巡り協議する計画で、「合意に署名する可能性がある」と述べた。
さらに、イスラエルとイランはともに疲弊しているものの、両国の紛争が再開する可能性があり、「おそらく近いうちに始まるかもしれない」と述べた。
また、イラン産原油に対する制裁を緩和するかという記者団からの質問に対しては、米国はイランに対する最大限の圧力を緩めていないとしつつも、「国の復興に資金が必要となる。われわれは復興の実現を望んでいる」とし、同国の復興を支援するため制裁緩和の可能性があることを示唆した。
