▽トランプ氏、関税交渉で「彼らは急速に方針を変えつつある」…日本側の譲歩を示唆か

13日、アンドルーズ空軍基地で記者団の質問に答えるトランプ米大統領=ロイター

田中宏幸

 【ワシントン=田中宏幸】米国のトランプ大統領は13日、日本との関税交渉について、「彼らは急速に方針を変えつつある」と発言した。日米交渉で日本側が合意に向けて譲歩に動きつつあることを示唆した。ワシントン郊外アンドルーズ空軍基地で記者団の取材に答えた。

13日、アンドルーズ空軍基地で記者団の質問に答えるトランプ米大統領=ロイター

 トランプ氏は、「EU(欧州連合)は交渉の中で自国を開放したいと考えているが、日本が自国を開放する意向は、はるかに少ない」と指摘。「彼らは我々の車や農業製品をほとんど輸入しない」と従来の不満を繰り返した。日米交渉では自動車関税などの扱いを巡って溝が埋まらず、協議は平行線をたどっていた。

 トランプ氏は7日、日本に8月1日から25%の関税を課すことを表明。「相互関税」の上乗せ分の停止期限を7月9日から8月1日に延期する大統領令に署名した。日本のほか、EUやカナダ、ブラジルなど計25か国・地域に書簡で一方的に関税率を通告している。