▽訂正 トランプ氏、「適切な海域」に原潜2隻配備を命令 メドベージェフ氏の発言「挑発的」<ロイター日本語版>2025年8月2日午前 6:18 GMT+9

トランプ氏、「適切な海域」に原潜2隻配備を命令 メドベージェフ氏の発言「挑発的」

[1日 ロイター] – トランプ米大統領は1日、原子力潜水艦2隻を 「適切な海域」(訂正)に 配備するよう命じたと明らかにした。 ロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長(前大統領)の 「愚かで扇動的な発言」の脅威に対応するためとしている。

トランプ氏は 「愚かで扇動的な発言が単なる言葉以上のものである場合に備えて、2隻の原子力潜水艦を 適切な海域に 配備するよう命じた」と 自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に投稿。メドベージェフ氏の発言は「極めて挑発的」とした上で、「言葉は極めて重要で、意図しない結果を招く可能性もある。今回はそのような事例にならないことを望む」とした。

メドベージェフ氏とトランプ氏との間でこのところ激しい言葉の応酬が続いている。メドベージェフ氏が、トランプ氏がロシアやロシア産石油の輸入国に懲罰的関税を課すと脅したことは「最後通牒の駆け引き」で、ロシアと米国の戦争に一歩近づくものだと述べたことに対し、トランプ氏は「メドベージェフ氏は非常に危険な領域に踏み込んでいる」と非難していた。

▽プーチン氏、対ウクライナ姿勢変えず 米制裁期限近づく<ロイター日本語版>2025年8月2日午前 6:18 GMT+9

プーチン氏、対ウクライナ姿勢変えず 米制裁期限近づく

[モスクワ 1日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は1日、ウクライナとの和平交渉を望むものの、戦闘はロシアに有利に進展していると主張し、早期の停戦合意にはこだわらないとする姿勢に変わりがないことを示唆した。停戦合意に応じなければトランプ米政権がロシアに制裁を課すとする期限が近づいている。

プーチン氏は、ロシア北西部カレリア共和国のラドカ湖でベラルーシのルカシェンコ大統領と会談後、並んで記者団の取材に対応した。米政権による制裁期限には直接言及しなかったものの「失望はすべて過大な期待から生じる」とした上で、「平和的に問題に取り組むには詳細な協議が必要だ。公の場ではなく、交渉プロセスの中で冷静に行わなければならない」と述べた。

これまでのウクライナとの3回の和平交渉で一定の成果が得られたとし、交渉の継続を期待していると述べた。ただ、ウクライナは即時停戦を求める一方、ロシアは最終的で持続可能な解決を望んでおり、折り合っていない。ウクライナとの戦闘ではロシアが攻勢にあると主張し、7月31日にロシア国防省が発表した要衝チャシフヤールの制圧に言及した。一方、ウクライナ側はこれを否定している。

ウクライナ政府はロシアの交渉団には重要な決定を下す権限がないと指摘。ウクライナのゼレンスキー大統領は1日にXで、プーチン氏との直接会談をあらためて求めた。ロシアは交渉団が合意した内容を承認する場合にのみ、首脳会談を開くとしている。

トランプ米大統領は、早期停戦に応じようとしないプーチン氏に失望や苛立ちを示し、8日までに合意に応じなければ、新たな制裁措置を講じる意向を表明している。

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