▽ベッセント氏、欧州にロシア産エネルギー購入国への関税賛同求める

Daniel Flatley、Annmarie Hordern、Jonathan Ferro

  • 「今はやるか黙るかの時」-制裁や関税のさらなる強化の可能性示唆
  • 対露制裁強化、15日のトランプ氏とプーチン氏の会談次第との見方

米国のベッセント米財務長官は13日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、ロシア産エネルギーを購入する中国などの国々に対する関税引き上げに賛同するよう、欧州諸国に準備を求めた。

  ベッセント氏は、今年の主要7カ国(G7)会合でこの構想を持ちかけた際、冷ややかな反応しか得られなかったと振り返り、「欧州は私たちと共に、この制裁に参加する必要がある。そうしなければならない」と強調した。

Scott Bessent on Aug. 13.
米国のベッセント財務長官Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  ベッセント氏は、ロシアへの制裁は強化することも緩和することもできるとし、判断は15日に予定されているトランプ米大統領とロシアのプーチン大統領の会談結果に左右されると語った。ただ、いずれの場合も欧州側が、より厳しい措置を支持する必要があると強調した。

  ベッセント氏は「今はやるか黙るかの時だ」と述べた。米国はロシア産原油を購入したインドからの輸入品に対し、基本関税25%に加えて25%の関税を課す方針だ。同氏は「もし状況がうまく進まなければ、制裁や二次関税が引き上げられる可能性もある」との見通しを示した。

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  米国は欧州諸国や日本などとともに、2022年2月のウクライナ侵攻開始以来、対露制裁を積み重ねてきた。欧州連合(EU)は7月、ロシア産エネルギーを含む第18弾の制裁パッケージを採択した。

  ただ、ベッセント氏がインタビューで言及したのは、ロシア産エネルギー購入国に対する二次関税のことのようだ。同氏は、トランプ氏が「プーチン氏に対し、あらゆる選択肢がテーブル上にあることをはっきり示すだろう」と述べた。

原題:Bessent Warns Europe It’s ‘Put Up or Shut Up’ Time on Russia(抜粋)