By Andrea ShalalDeborah Mary Sophia

トランプ氏、「TikTok米事業に大型買い手」 詳細は明らかにせず

[ワシントン 16日 ロイター] – トランプ米大統領は16日、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米事業の継続で米中が合意したと発表した。事情に詳しい情報筋によると、合意は4月に議論された内容と類似しているという。

トランプ大統領はホワイトハウスでの記者会見で「TikTokを巡る合意に至った。複数の大手企業が買収に関心を示している」と述べた。ただ詳細は明らかにしなかった。

トランプ大統領は、今月17日となっていたTikTokの売却期限を12月16日まで延期する大統領令に署名。この延期により、TikTok親会社の中国企業の字節跳動(バイトダンス)は、TikTokの米事業を米国側へ譲渡するための合意を最終決定するまで、さらに90日間の猶予を得ることになる。

今回の合意により、TikTokの米国資産はTikTok親会社の中国企業の字節跳動(バイトダンス)から米国の所有者に移管されることになる。

同筋によると、新たな合意の基本条件は4月に議論された内容と類似しており、バイトダンスが最大で19.9%の単独所有権を維持することなどが含まれる。4月当初、関係筋は、この取引が既存の投資家、新規投資家、バイトダンス、米政府によって承認されていたと述べていた。

ホワイトハウス、バイトダンス、TikTokはコメント要請にすぐには応じなかった。

これに先立ち、米中は15日、スペイン・マドリードで2日間にわたり開催した閣僚協議でTikTokの米事業売却を巡る枠組みで合意。トランプ氏は19日に中国の習近平国家主席と行う電話会談で最終確認する。

TikTokの米国のユーザー数は1億7000万人。いかなる合意も議会の承認が必要になる可能性がある。

CBSニュースは15日、TikTokの米事業売却を巡る米中の枠組み合意が最終的に確認された場合、TikTokの米事業継続を可能にするコンソーシアム(企業連合)に米ソフトウエア大手オラクルORCL.Nが含まれる可能性があると報道。CNBCはこの日、合意は向こう30─45日以内に成立する可能性があると報じた。

▽オラクルやシルバーレイク含む企業連合、TikTok米事業管理へ=報道<ロイター日本語版>2025年9月17日午前 5:17 GMT+9

オラクルやシルバーレイク含む企業連合、TikTok米事業管理へ=報道

[16日 ロイター] – 米オラクル(ORCL.N), opens new tabや投資ファンドのシルバーレイク、ベンチャーキャピタル(VC)大手アンドリーセン・ホロウィッツを含むコンソーシアム(企業連合)が、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米事業を管理する見通しと、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が16日、関係筋の情報として報じた。

報道によると、TikTokの運営会社が新設され、米国の投資家が約80%の株式、残りを中国の株主が保有する計画。取締役会は米国人が中心となり、うち1人は米政府が指名するという。

米国と中国は15日、TikTokの米事業売却を巡り枠組みで合意。トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が19日に開催する予定の電話会談で最終確認される見通し。 もっと見る