Kara Carlson
- 調整後1株利益は50セント、市場予想54セント-売上高は予想上回る
- 営業費用は50%増、コスト上昇の深刻さ浮き彫りに-株価下落
電気自動車(EV)メーカーの米テスラが22日に発表した7-9月(第3四半期)決算では、利益がウォール街の予想を下回った。EV販売台数は過去最高を記録したものの、連邦政府の政策転換とコスト上昇が業績を圧迫していることを示唆した。
発表資料によると、7-9月期の調整後利益は1株当たり50セント。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均値は54セントだった。売上高は281億ドル(約4兆2700億円)で、市場予想を上回った。
株価は時間外取引で、ニューヨーク時間午後4時30分現在、2%下落。
テスラは前四半期と同様、世界の貿易や財政政策の変化による事業への影響を「測定するのは難しい」との見解を繰り返した。また、「貿易・関税・財政政策の変化による短期的な不確実性」が続いていると警告した一方、ロボティクスなど将来の事業分野への投資を進めていると説明した。
ブルームバーグのアナリスト調査では、テスラの納車台数は2年連続で減少すると予想されている。
同社は今月、7-9月期の販売が過去最高となったと発表した。米国で1台当たり7500ドルのEV購入税控除制度が9月末で終了する前に駆け込み需要が高まったことが主力の自動車事業を一時的に押し上げた。
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7-9月期は、他の自動車メーカーへの規制クレジット売却収入が4億1700万ドルと、前四半期からわずかに減少した。トランプ政権下での政策変更により、こうしたクレジットの需要は減少しており、テスラは同事業の縮小が見込まれるとしている。
7-9月期の営業費用は50%増の34億ドルに急増した。輸入関税やインフレが続く環境の下、自動車メーカー各社が直面するコスト上昇の深刻さが浮き彫りとなった。
原題:Tesla Earnings Miss Despite Record Third-Quarter Sales Surge (2) (抜粋)
