▽米軍、ダマスカスの空軍基地に駐留拠点設置へ=関係筋<ロイター日本語版>2025年11月7日午前 9:48 GMT+9
Suleiman Al-Khalidi, Timour Azhari, Feras Dalatey

[アンマン/ダマスカス 5日 ロイター] – 米国がシリア首都ダマスカスの空軍基地に駐留拠点を設置する準備を進めていると、関係筋6人がロイターに明かした。仲介するシリアとイスラエル間の安全保障協定の実現を支援するのが狙いだという。
これまで報道されていなかったこの計画は、イランと同盟関係にあったアサド前政権が昨年崩壊したことを受け、シリアが米国と戦略的な関係再編を進めているサインとみられる。
同基地は、イスラエルとシリアの間の非侵略協定の一部として非武装地帯に設定されるとみられているシリア南部の一部地域への玄関口に位置している。
トランプ大統領は10日、ホワイトハウスでシリアのシャラア暫定大統領と会談する。シリア元首が米国を訪問するのは初めて。
国営シリア・アラブ通信(SANA)は6日、シリア外務省筋がロイター報道を否定したと伝えた。国防総省とシリア外務省はコメント要請に応じていない。またシリア大統領府と国防省は、計画に関する質問に回答していない。
米政権高官は、米国が「IS(過激派組織「イスラム国」)と効率的に戦うためにシリアにおける必要な態勢を常に評価しており、(部隊の)活動地域や可能性のある地点についてはコメントしない」とし、作戦面の安全を理由に基地名と場所を報じないよう求め、ロイターも正確な場所を明らかにしないことに同意した。
シリア軍関係者2人によると、シリアが基地の完全な主権を保持する一方で、兵たん、監視、給油、人道活動向けに基地を利用することが協議の焦点になっているという。
米軍の派遣時期は明らかになっていない。
▽エジプト、ハマスに武装解除を提案 安全な通行と引き換え=関係筋<ロイター日本語版>2025年11月7日午前 6:49 GMT+9

[カイロ 6日 ロイター] – イスラエルが支配するパレスチナ自治区ガザ南部のラファに残るイスラム組織ハマス戦闘員らに対し、武器の引き渡しと引き換えに同地区の他の地域への通行を認めるという提案が行われている。同提案は、イスラエルとハマス間で約1カ月継続している停戦へのリスクとみられる問題を解決するためのものだと、交渉に詳しい情報筋が明らかにした。
情報筋の一人であるエジプト治安当局者によると、エジプトの仲介者はハマスに対し、安全な通行と引き換えに、ラファに残る戦闘員らがエジプト側に武器を引き渡し、そこにあるトンネルの詳細を提供することを提案したという。
トランプ米政権のウィトコフ中東担当特使はフロリダで開催されたビジネス会議で、この提案は約200人の戦闘員を対象としたもので、ガザ全域でのハマスの武装解除に向けた広範なプロセスの試金石になるだろうと指摘。「(ガザ全域で)われわれがしようとしていることが、ラファにいる200人の戦闘員たちから明らかになる可能性がある」と述べた。
2人の情報筋によると、イスラエルとハマスは、仲介者の提案をまだ公式には受け入れていない。3人目の情報筋は、この問題に関する協議が進行中であることを確認した。
イスラエル首相官邸は、コメント要請に直ちに応じなかった。ハマス報道官もコメントを控えている。
▽カザフスタン、アブラハム合意に参加 トランプ氏が発表<ロイター日本語版>2025年11月7日午前 11:04 GMT+9
Matt Spetalnick, Simon Lewis, Steve Holland

[ワシントン 6日 ロイター] – トランプ米大統領は6日、イスラム教徒が多数を占める国々とイスラエルとの関係を正常化したアブラハム合意に、カザフスタンが新たに加わると発表した。
トランプ氏は発表前にイスラエルのネタニヤフ首相およびカザフスタンのトカエフ大統領と電話会談を行ったことを明らかにした。
自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に「われわれは間もなく、正式な署名式を発表する予定だ」と投稿。さらに多くの国が加わろうとしていると述べた。
カザフスタンは既にイスラエルと完全な外交・経済関係を築いているため、今回の動きは象徴的な意味合いが強い。
トカエフ大統領は同日、他の中央アジア諸国の首脳4人とともにホワイトハウスでトランプ氏と会談した。
トランプ米政権のウィットコフ中東担当特使はフロリダでのビジネスフォーラムで、国名を明かさずに、発表のためにワシントンに戻る予定だと述べていた。
イスラエルと密接な関係にあるアゼルバイジャンやウズベキスタンなど他の中央アジア諸国もアブラハム合意に参加する可能性があるとみられている。
