▽児童手当、子供1人あたり2万円上乗せ方針 自民・小林政調会長が公明に伝達<産経ニュース>2025/11/19 12:54

自民党の小林鷹之政調会長は19日、国会内で公明党の岡本三成政調会長と会談し、政府が近く策定する経済対策で、児童手当を子供1人あたり2万円上乗せする方針を伝えた。岡本氏が会談後、記者団に明らかにした。児童手当の上乗せ支給は、公明が政府に申し入れた提言に盛り込まれていた。
小林氏は記者団に、所得制限は設けない考えを示し、規模に関しては「概算で4千億円程度になるのではないか」と述べた。「『子育て応援手当』という形で、公明の提言を受けて経済対策に盛り込む方向で政府と調整していく」と語った。
これに先立ち、小林氏は国民民主党の浜口誠政調会長とも国会内で会談。国民民主が政府に提言した「自賠責保険料の特別会計への繰り戻し」について、小林氏は浜口氏に「経済対策の中に、完全解決を目指して入れていく方向で検討を進めている」と説明した。
日本維新の会が物価高対策の「一丁目一番地」と位置付ける電気・ガス料金の補助については、小林氏は記者団に「来年1~3月までの3カ月間において、1世帯あたり6千円を上回っていく規模で今調整している」と語った。小林氏は18日に首相補佐官を兼務する維新の遠藤敬国対委員長と会談していた。
▽木原稔官房長官、日中局長協議の〝ポケット突っ込み〟映像 「日本側と調整されず」<ロイター日本語版>2025/11/19 12:19

木原稔官房長官は19日の記者会見で、18日の日中局長級協議後に両局長が立ち話する様子が複数のメディアに報じられたことに関し、「日本側としかるべく調整されない形でプレスアレンジ(メディアとの調整)が行われた点について、中国側に対してしかるべく申し入れを行った」と明らかにした。「双方の努力で課題を減らし、理解と協力を増やしていく方針に変わりない」とも語った。
協議は中国・北京で外務省の金井正彰アジア大洋州局長と中国外務省の劉勁松アジア局長との間で行われた。映像では劉氏は胸を反らせ、ポケットに両手を入れたまま、金井氏に話しかける一方、金井氏は渋い表情を浮かべてうつむき、対比的な態度になっていた。
▽両手ポケットの中国局長、Xで物議「計算し尽された無礼」「人民は悦に入るだろうが…」<産経ニュース>2025/11/19 11:21

外務省の金井正彰アジア大洋州局長が18日、台湾有事が「存立危機事態」になり得ると答弁した高市早苗首相の国会答弁などに関して、中国・北京で臨んだ中国外務省の劉勁松アジア局長との協議を巡り、会合を終えて並んで出てくる2人の姿勢や態度がX(旧ツイッター)で物議を醸している。
会議室から出てきた劉氏は胸をやや反らせ、ポケットに両手を入れたまま、金井氏に話しかけている。逆に金井氏は渋い表情を浮かべ、劉氏との間に立つ通訳の男性に顔を傾けている。劉氏に頭を下げている様にもとらえられる。
「不遜な態度に野蛮を再認識」
2人の様子はメディアやSNSで拡散されており、松原仁衆院議員(無所属)は19日、Xで「不遜な態度に共産中国の野蛮を再認識した。隣国である日本国民を軽んじ人権を蔑ろにする北京政府の権威主義に嫌悪感すら覚える」と不快感を示した。
中国内モンゴル自治区出身の静岡大の楊海英教授も「中国人民は、このような映像を見て悦に入り、『うちは大国だ』とご満足だろうが、世界的には嫌われるだけ。それが分からない中国は世界の異質な存在」とXで指摘した。
「動ずることなく、今まで通り」
日経新聞米州総局の大越匡洋総局長は、Xで劉氏の態度について「計算し尽された無礼。中国でもあり得ない格好でカメラ前に登場」と分析。金井氏についても「低姿勢に見える徹底した演出。ベタだが(中国)国内向けに重要」とし、中国側の意図的な演出の可能性を指摘した。
中央大学法科大学院教授の野村修也弁護士は、Xで中国の外交姿勢について「恫喝(どうかつ)じみた言動を繰り返す」と指摘し、「ポケットに手を入れて虚勢を張る姿もその延長線上。これらに動ずることなく、今まで通り中国人と親しく交流する姿を中国に見せ付けるのが、得策だ」とコメントした。
一方、金井氏の姿勢に対しては「なんか弱々しい」「完全に謝っている」といった疑問視するコメントも散見される。
