Maria Eloisa Capurro

  • 「1月に入れば、会合ごとに判断するアプローチが増えるだろう」
  • ベッセント財務長官とは約10日前に「素晴らしい会談」を行った

米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は、12月会合では利下げを支持すると述べた。そのうえで、今後受け取ることになる大量の経済データを踏まえ、1月からは会合ごとに判断を下すアプローチを取れるようになるとの見方を示した。

  ウォラー氏は24日、FOXビジネス・ネットワークに対し、「二大責務という観点から見ると、主に労働市場を懸念している。次回の会合では利下げを支持する」と述べた。「1月に入れば、会合ごとに判断するアプローチが増えるだろう」とも語った。

  先物市場動向によると、12月9-10日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で利下げが実施される確率は約70%と織り込まれている。9月と10月の連続利下げに続く追加利下げの是非をめぐり、政策当局者の間では見解が大きく分かれている。

  ウォラー氏は、最新のデータが労働市場の弱さを引き続き示していると指摘した上で、12月の会合後に遅れて公表される経済統計により、1月の判断が「やや複雑になる可能性がある」と述べた。

 10月と11月の雇用統計は12月16日に、11月の物価統計は12月18日に発表される予定だ。

  ウォラー氏は現在、トランプ政権が検討するパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の後任候補の一人だ。同氏は、面接プロセスを主導するベッセント財務長官と約10日前に「素晴らしい会談」を行ったと語った。

原題:Fed’s Waller Calls for December Cut, Then Meeting-By-Meeting (1)(抜粋)