杉山健太郎

全国コアCPI、11月は+3.0%で伸び横ばい エネルギー上昇も食品が鈍化

[東京 19日 ロイター] – 総務省が19日に発表した11月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数、コアCPI)は、前年比3.0%上昇した。伸び率は前月から変わらず。エネルギー価格が上昇率を拡大する一方で、生鮮食品を除く食料は伸び率が鈍化した。

コアCPIはロイターが集計した民間調査機関の予測中央値に一致した。

エネルギー価格は2.5%上昇と前月の2.1%上昇から加速した。電気代が4.9%上昇と前月の3.5%上昇を上回ったことが主因。政府の電気・ガス料金負担軽減策がいったん終了し、同措置に伴う押し下げがなくなった。もっとも、ガソリン代は0.9%下落と前月の前年比変わらずから下落に転じた。ガソリン暫定税率の廃止に向け、政府の補助金が段階的に拡充されている影響が出た。

生鮮食品を除く食料は7.0%上昇と、伸びが鈍化した。コメ類が37.1%上昇と前月の40.2%上昇を下回った。

総合指数は前年比2.9%上昇し、伸びは前月の3.0%から縮小。生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数(コアコアCPI)は3.0%上昇で、こちらも伸びは前月の3.1%から鈍化した。