• 27年度国防予算1.5兆ドルに増額提案、「夢の軍隊」構築可能に
  • 莫大な関税収入で国家債務返済や中間層への「配当」も実現と大統領
米海兵隊のF35-Bジェット機
米海兵隊のF35-Bジェット機Photographer: Miguel J. Rodriguez Carrillo/AFP/Getty Images

Nick Wadhams

トランプ米大統領は、2027年度の国防予算を現在より50%余り増額し、年額1兆5000億ドル(約235兆円)とするよう求めた。過去に例のない大幅な予算増額となるが、トランプ氏は昨年以降に課した関税による歳入を財源に充てると述べた。

  トランプ氏はSNSへの投稿で「これにより、われわれが長年当然の権利としてきた『夢の軍隊』を構築できる。それが何よりも、あらゆる敵に対して安全と安心を確保することになる」と強調した。

  同氏は関税でもたらされた「莫大(ばくだい)な収入」により、国防費増額と同時に国家債務の返済や中間所得層の愛国者に対する「相当な配当」も実現できると主張した。

  現会計年度で認められている米国の国家安全保障関連支出は9010億ドル。今回の要求は史上最大規模の軍事費拡大となる。

  ただ、ホワイトハウスは以前、イーロン・マスク氏のコスト削減方針の一環として国防総省の一部支出を削減する方針も示しており、今回の要求はそれに反する形となる。

  また、関税収入で予算増額分を賄える可能性は低い。米財務省によると、25年9月30日までの関税収入は約1950億ドルにとどまる。トランプ氏はさらに、増えた関税収入を活用し、大半の米国民に2000ドルの小切手を支給する構想も示している。

  トランプ氏の要求には議会の承認が必要となる。

原題:Trump Seeks 50% Boost in Annual Defense Budget to $1.5 Trillion(抜粋)