▽丁寧な答弁に徹し追及かわす高市首相、野党側の過去発言逆手にチクリと刺す場面も…衆院代表質問<読売新聞オンライン>2026/02/25 05:00
大藪剛史
衆院で24日に始まった代表質問は、高市首相と中道改革連合の小川代表による対決で幕を開けた。小川氏は首相の衆院解散の判断や2026年度予算案の審議のあり方を巡って対決姿勢を打ち出したが、首相は丁寧な答弁に努めて追及をかわした。(大藪剛史)
「国民生活への配慮はあったか。不意打ちは健全な民主主義と言えるか」
小川氏が真っ先に矛先を向けたのは、解散に関する首相判断だった。首相が1月23日の通常国会冒頭で衆院を解散し、厳冬期の短期決戦になったことをただした。首相は「真冬の選挙執行にあたった自治体の準備期間が短くなったことは申し訳なかった」と陳謝した上で、「相手に十分な準備期間を与えない意図があったという指摘は当たらない」と述べた。
首相の抑制的な姿勢の背景には、政府・与党が予算案の年度内成立を目指す中、野党の過度な反発を抑える狙いがあるとみられる。小川氏が年度内成立にこだわるべきではないと訴えた際も、首相は「国民生活に支障が生じないよう、野党にも迅速な審議にご協力をお願いしたい」と応じた。
論戦の中では、首相が野党側の過去の発言を逆手に取る場面もあった。
小川氏は、消費税減税などを議論する超党派の「国民会議」への参加を呼びかけられていることに関し、「国会に提案し、完全公開の場で議論するのが常道ではないか」と指摘した。これに対し、首相は「立憲民主党から昨年の臨時国会で、協議の場を設けてもらいたいという趣旨の提案を何度かいただいた」と切り返した。

小川氏は予算案の年度内成立が難しくなった場合の暫定予算に関し、必要最低限の経費だけでなく、高校無償化に伴う費用などを組み込むことを提案した。批判だけでなく、具体的な提案も行う姿勢をアピールする思惑があるとみられるが、首相は「予算案を年度内に成立させていただけるよう国会審議に誠実に対応したい」と述べるにとどめた。
小川氏は代表質問後、国会内で記者団に「一つひとつ丁寧に答えてもらったが、踏み込んだ答弁がなかった」と指摘した。中道改革幹部は「これだけ小さな政党になってしまっては、何を言っても巨大な自民党に相手にされない」とため息をついた。