- 野党ティサ、オルバン首相の与党を20ポイントリード-独立系調査
- 野党は圧倒的過半数の議席確保へ、16年続くオルバン体制終えんか

議会選挙まで7週間を切ったハンガリーで、欧州連合(EU)懐疑派で独自の路線を推進するオルバン首相率いる与党の支持率が急落している。16年続いたオルバン体制の転換を約束する野党が、地滑り的な勝利を収める見通しが強まっている。
ハンガリーのニュースサイトHVGが25日掲載したメディアンの調査によると、投票する政党を決めていると回答した有権者の間での政党別支持率は、野党のティサ(尊重と自由)が与党のフィデス・ハンガリー市民連盟を20ポイント上回った。1月半ばの前回調査では、ティサのリードは12ポイントだった。
今回のリードは、独立系世論調査会社が実施した調査の結果としてはこれまでで最大。ティサのペーテル・マジャル党首は、同党が圧倒的過半数の議席を確保する方向に向かっていると、フェイスブックに投稿した。
これが実現すれば、独自の非リベラル路線を貫くオルバン体制の巻き戻しに向け、ティサが大きな裁量を得ることになる。オルバン体制を巡っては、法の支配および汚職への懸念があるとして、EUは200億ドル(約3兆1300億円)を超える資金の拠出を凍結している。
世論調査の公表後、ハンガリー・フォリントは現地時間25日朝方の取引でユーロに対して0.3%高と、他の東欧通貨を上回る上昇率。フォリントはティサ勝利なら資金の凍結が解除され、ユーロ導入に向けたプロセスが始まるとの見方を背景に、約2年ぶりの高値圏で取引されている。
オルバン氏は反ウクライナの主張を軸に選挙戦を展開。欧州で最も鮮明にロシア寄りの姿勢を打ち出しているオルバン氏は、ウクライナを「敵」と呼び、ティサが勝利すればハンガリーの兵士が戦地に送られて死ぬことになると主張している。
だが、こうした論調が効果を発揮していないことを、調査結果は示す。マジャル氏は、オルバン氏の主張には全く根拠がないと一蹴している。
原題:Orban Support Crumbles Before Hungary’s Election, Poll Shows (1)(抜粋)