イランの最高指導者アリ・ハメネイ師(2004年2月20日撮影)。(c)Behrouz MEHRI/AFP

【3月1日 AFP】イランの最高指導者アリ・ハメネイ師が死亡したとの報道を受け、イランの人々は街に繰り出し、歓声を上げたり音楽を演奏したりして喜びをあらわにした。AFPが映像で確認した。

現時点でイラン側からの公式な確認はないが、ドナルド・トランプ米大統領は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で「歴史上最も邪悪な人物の一人であるハメネイ師が死亡した」と述べた。

AFPが検証したテレグラムの動画では、人々が音楽を大音量で流し、歓声を上げ、拍手を送り、車のクラクションを鳴らす様子が映っていた。

複数の目撃者や音声記録によると、トランプ氏の投稿前からハメネイ師死亡の報に反応し、午後11時(日本時間3月1日午前4時30分)すぎには歓声が上がり始めていたという。

目撃者によると、テヘラン各地で大きな歓声が響き渡り、住民たちは窓辺に出て拍手をしたり、大音量で音楽を流したりしていたという。

SNS上で共有された動画では、大きな笛の音や歓声が聞こえ、花火が打ち上げられる様子が確認できた。ただ、その時点では、まだ人々が大勢で街に繰り出して祝う様子は見られなかったと、SNSでは報告されている。

多くのイラン人は、先月の反政府デモに対する激しい弾圧を背景に、恐怖心を抱いていた。

制裁下にある同国の経済的苦境が引き金となった一連の抗議活動は12月に始まり、瞬く間に全国規模のデモへと発展。1月8日から9日にかけてピークを迎え、イラン指導部にとってここ数年で最大の試練となった。

この混乱に対し、政府は武力による弾圧を行い、数千人の死者が出た。米国に拠点を置く人権団体「人権活動家通信社(HRANA)」は、7000人以上の死亡を記録しているが、実際の死者数はさらに多い可能性があるとしている。

イラン当局は3000人以上の死亡を認めているものの、一連の暴力行為は米国とイスラエルが扇動した「テロ行為」によるものだと主張している。(c)AFP