[カラチ(パキスタン) 1日 ロイター] – パキスタンで1日、イランの最高指導者ハメネイ師が米国とイスラエルによる攻撃で死亡したとのニュースを受けて抗議活動が起きた。南部カラチの米国領事館では押し入った抗議者らと警備側が衝突し、少なくとも23人が死亡した。
このほか、イラクでもイランを支持する抗議が発生し、首都バグダッドでは米大使館がある旧米軍管轄区域の外側に集まったデモ隊に催涙ガスなどが発射された。
パキスタンとイラクは、イランに次いでシーア派イスラム教徒が多い。
一方、パリやリスボンでは亡命したイラン人など数千人の群衆が集まり、イラン革命前の王政の旗を振ったり、バラやシャンパンのボトルを掲げて喜ぶ姿が見られた。
パキスタンの地元当局によると、カラチでは米領事館の警備員が外壁を突破したデモ参加者に発砲し、10人が死亡。北部スカルドゥでは群衆が国連事務所に放火し11人が死亡、イスラマバードでは2人が死亡した。
カラチでは抗議者らが領事館の正門外で車両に放火し警察と衝突。参加者は「アメリカに死を!イスラエルに死を!」と叫んだ。ロイターの記者は、領事館周辺の路上で銃声や催涙ガス発射を確認した。
中部のラホールでは数百人の抗議者が米国領事館前に集結したが、暴力行為の報告はなかった。
ある目撃者はロイターに対して「抗議者の一部が領事館から数百ヤード離れた警備ゲートを破壊しようとしたが、警察は武力行使せずに阻止した」と語った。
首都イスラマバードでは、大使館や議会が所在するレッドゾーンへ通じる全ての道路が封鎖された。しかし、デモ隊が同区域に行進しようとし、警察が催涙ガスと実弾を発射。2人が死亡し、10人近くが負傷したと当局者が明らかにした。
▽イラン紛争巡り「最大限の自制」と国際法尊重求める、EU27カ国<ロイター日本語版>2026年3月2日午前 9:27 GMT+9

[ブリュッセル 1日 ロイター] – 欧州連合(EU)加盟27カ国は1日、イラン紛争を巡って「最大限の自制」と国際法の全面的な尊重を求めた。EUのカラス外交安全保障上級代表(外相)が全加盟国を代表して声明を出した。
各国外相による緊急ビデオ会議を経て発表された声明は「イランによる同地域の複数の国々への攻撃および主権侵害は許されない。イランは無差別な軍事攻撃を控えるべき」と述べた。
また、「この紛争が中東、欧州、そしてそれ以外の地域を脅かし、経済分野も含めて予測不可能な結果を伴うようなエスカレーションにつながってはならない」と指摘。「ホルムズ海峡のような重要な海路の混乱は避けなければならない」と付け加えた。