
[ワシントン/ロンドン 3日 ロイター] – トランプ米大統領は3日、イランへの攻撃を巡る英国の支援が限定的だとし、スターマー英首相を痛烈に批判した。トランプ氏がスターマー氏を名指しで批判するのは今週に入って3度目となる。
トランプ氏はメルツ独首相と会談したホワイトハウスで「われわれが相手にしているのはウィンストン・チャーチルではない」と、第2次世界大戦で連合国を勝利に導いた英元首相の名を持ち出して、スターマー氏に不満を示した。
スターマー氏は当初、イラン攻撃で英軍基地使用を米国に容認しなかったが、その後イランが米軍基地のある周辺国に報復攻撃したことを受け、「限定的かつ防衛的な」攻撃に限り英基地の使用を認めた。
トランプ氏は、インド洋の英領チャゴス諸島のディエゴガルシア基地への着陸が認められなかったことへの不満を示し、「着陸場所を決めるのに3、4日かかった。何時間も余分に飛ぶよりそこに着陸した方がずっと便利だったのに。驚いている」と語った。
前日には、英紙テレグラフとのインタビューで、スターマー氏がイラン攻撃の「合法性を懸念していた」とし、「両国の関係が明らかに以前とは変わってしまったことは非常に悲しい」と述べていた。
英仏独の3カ国は2月28日、イラン攻撃を受けて共同声明を発表し、米国やイスラエル、中東のパートナー国と緊密に連絡を取り合っているとし、交渉再開を呼びかけた。
弁護士出身のスターマー氏は議会で、英国の国益にかなうかどうかを判断するのが自身の責務だと述べ、自らの対応を擁護した。
調査会社ユーガブが3日に公表した世論調査では、イランに対する米国の攻撃に反対する英国民は49%に上り、賛成は28%だった。