- トランプ氏はイランに無条件降伏要求、ペゼシュキアン大統領は拒否
- イランは最低でも6カ月、戦争継続する準備整っている-革命防衛隊

Arsalan Shahla、Kateryna Kadabashy
トランプ米大統領は7日、これまで攻撃対象としていなかったイラン国内の地域や集団についても、攻撃を検討すると表明した。エネルギー市場を揺るがし世界に波紋を広げている1週間に及ぶ戦争は、さらに激化の様相を呈している。
トランプ氏は米国時間7日早く、「きょうイランは非常に激しく攻撃されるだろう!」とSNSに投稿。米国とイスラエルによる攻撃は「彼らが降伏するか、より可能性が高いのは完全に崩壊するまで」続くと述べた。
これに先立ちイランのペゼシュキアン大統領は同日、降伏を拒否すると表明。「われわれが無条件で降伏するという考えは、墓場まで持っていく夢にすぎない」と演説で述べていた。
トランプ米大統領は6日、イランに対し戦争終結のため交渉なしで降伏するよう要求していた。

米国とイスラエルの攻撃でイランの最高指導者ハメネイ師が殺害された後、ペゼシュキアン氏は3人で構成される暫定指導評議会のメンバーを務めている。同氏は、イランを攻撃していない国を攻撃しないよう軍に指示したと明らかにした。ペゼシュキアン氏は、これまでにイランから攻撃を受けた近隣諸国に謝罪し、そうした国々は「われわれの兄弟」だと語った。それでも、準国営タスニム通信によると、イランはカタールとバーレーンに向けてドローン(無人機)やミサイルを発射した。
またクウェートは、ホルムズ海峡を通過する船舶の航行が鈍化していることを受け、原油生産および製油所の精製処理量を削減したと明らかにした。国営石油会社クウェート・ペトロリアムは声明で、生産削減は予防措置だと説明。「ホルムズ海峡を通過する船舶の安全航行に対するイランの脅威を含む、イランよるクウェートへの継続的な侵略行為」を受けたものだと述べた。クウェートは、石油輸出国機構(OPEC)で5番目の産油国。
7日にはまた、イラン革命防衛隊の報道官が国営テレビで、イランは「少なくとも6カ月間、現在のペースで激しく全面的な戦争を継続する準備が整っている」と述べた。
サウジアラビアは主要油田に向かっていたドローンを迎撃した。原油・ガス価格が急騰する中、エネルギー関連施設が相次ぎ標的となっている。
トランプ氏は、「イランの悪しき行動を理由に、完全な破壊と確実な死をもたらすことを真剣に検討している」とし、「これまで標的として想定していなかった地域や集団」に言及した。またペゼシュキアン氏の謝罪について、「米国とイスラエルによる容赦ない攻撃」によって謝罪せざるを得なくなったと主張した。
イランメディアは、トランプ氏の投稿を民間人への脅威と受け止めた。これまでのところ、米国とイスラエルの攻撃は都市やインフラへの全面爆撃ではなく、軍事施設や政府関連施設に重点を置いているとみられる。
米国とイスラエルがイラン攻撃を開始してから1週間が経過した。戦闘に終息の兆しはなく、世界の供給網に混乱をもたらし、新たなインフレ危機への懸念を強めている。約12カ国が紛争に巻き込まれている。

ドイツのメルツ首相は、イランの崩壊や欧州での新たな移民危機、長期的な経済的損害を招きかねない「終わりなき戦争」を米国とイスラエルが行うべきではないと警告した。
イランの「専門家会議」は今後24時間以内に新たな最高指導者を選出する会合を開く予定だと、準国営ファルス通信が報じた。
イラン戦争を受けてエネルギー価格高騰を巡る懸念が広がる中、米国のガソリン価格は2024年9月以来の高水準に上昇した。米原油先物は1バレル=90ドルを超えて週を終え、先週金曜比で20ドル余り上昇。1980年代以降で最大の週間上昇率を記録した。ブレント原油も92ドル超で取引を終えた。
これまでにイランでは少なくとも1332人が死亡し、同地域の他の国でも報復攻撃で数十人が犠牲となった。米兵6人も死亡しており、いずれも戦闘開始から最初の2日間で命を落とした。
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原題:Trump Says US May Target New Parts of Iran in Escalating War (3)(抜粋)