服部菜摘、三歩一真希

 公明党は、地方議員の中道改革連合への合流を当面見送り、来年春の統一地方選は独自候補を擁立して臨む。立憲民主党と競合する選挙区もあるなど、合流に向けた調整には時間がかかると判断した。立民内でも合流に慎重論が広がっている。(服部菜摘、三歩一真希)

立民と競合 調整に時間

 公明関係者によると、西田幹事長が6日夜、オンラインで開かれた党会合で、地方議員に合流を当面見送る方針を示した。異論は出なかったという。西田氏はこれに先立つ記者会見で、14日の臨時党大会で方針を公表する考えを明らかにした。

 公明、立民両党は1月、衆院解散が迫ったことから両党の衆院議員を中心に中道改革を結成し、衆院選に臨んだ。衆院選後に参院議員や地方議員も合流する予定だったが、衆院選惨敗を受け、合流の機運はしぼんでいる。

 公明は、3000人規模の地方議員を抱える。県議選などでは、公明、立民両党の候補が争う選挙区も少なくない。仮に両党の地方議員が中道改革に合流して臨む場合、「候補者調整が大変だ」といった声が出ている。党の組織や職員、機関紙の扱いなども検討課題で、公明幹部は「統一選までに全て解決するのは無理だ」と話す。中道改革連合への合流の経緯と今後の主な日程

 立民内でも、地方議員の合流に否定的な意見が広がる。3日には統一選への対応などを巡り、党執行部が都道府県連の代表らとオンラインで意見交換した。田名部幹事長は終了後、記者団に「(統一選は)立民から出たいという意見が多かった」と明かした。

 立民の地方組織の間では、地方の声を聞かずに合流に突き進んだ当時の党執行部への不信感が強い。立民は29日の党大会で新年度の活動方針を決める予定で、統一選は独自候補を擁立する方針を盛り込む公算が大きい。

 中道改革、立民、公明の3党は選挙対策委員長レベルの協議体を設置し、統一選に向けた連携を強化する方針だ。

 西田氏は7日、札幌市内で記者団に対し、「流れとしては中道の固まりを大きくする方向にある」と強調した。今後はどのような連携策を打ち出すかが焦点となる。公明の地方組織には、自民党との信頼関係が残る地域もあるが、統一選では自民との選挙協力を原則、行わない方向で調整する。

 参院選は2028年夏に行われる予定だ。参院議員の中道改革への合流の是非も引き続き論点となる。