- イランで3人目の最高指導者、世襲による継承はイラン革命以降で初
- 専門家会議が「決定的な投票」で選出、公表の数時間前に投票実施
米国とイスラエルの攻撃で殺害されたイランの最高指導者、ハメネイ師の後継者として、息子のモジタバ師が就任すると、ファルス通信が伝えた。
モジタバ師(56)はイランで3人目の最高指導者となり、1979年のイラン革命でパーレビ王政が打倒されて以来、世襲による初の継承となる。
ファルス通信によると、イランの聖職者で構成する「専門家会議」は「決定的な投票」により次期最高指導者を選出した。結果が公表される数時間前に投票は実施されたという。

モジタバ師は1969年、イラン北東部の聖地マシュハドで一家の次男として生まれた。ブリタニカ百科事典によると、ハメネイ師の権力基盤を固めた1980-1988年のイラン・イラク戦争に短期間従軍。その後は聖職者となり、イランの主要な宗教都市コムで神学を学んだ。
公の場への露出は比較的少ないが、イランの革命防衛隊(IRGC)と近い関係にあるとみられている。IRGCはイランのミサイル開発計画や地域の民兵組織との連携を主導しており、イラン経済の最大40%を掌握するまでに拡大している。
2009年の大統領選を巡る不正介入疑惑から大規模な抗議が広がった際には、野党勢力がモジタバ師の関与を非難した。
ブルームバーグは1月、モジタバ師が首都テヘランからドバイ、フランクフルトに及ぶ広範な投資帝国を統括していると報じた。当時、モジタバ師にコメントを求めたが、回答は得られなかった。
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原題:Iran Picks Khamenei’s Son as Next Supreme Leader, Fars Says(抜粋)