• ブリン氏は世界3位の富豪、富裕税構想に反対し隣接ネバダに移住
  • 富裕税反対の民主・共和両候補に資金、親ビジネス団体にも
Sergey Brin
Sergey BrinPhotographer: Will Oliver/EPA/Bloomberg

Biz Carson

米グーグル共同創業者のセルゲイ・ブリン氏がカリフォルニア州政治への関与を強めている。同州知事選で対立する2人の候補の選挙活動に資金を提供したほか、「富裕税」構想に対抗する政治団体にも巨額の資金を投じている。

  最新の政治資金報告書によると、ブリン氏は、共和党の知事候補スティーブ・ヒルトン氏に3万9200ドル(約615万円)の寄付を行った。ヒルトン氏は米保守系テレビ局FOXニュースのコメンテーターで、かつては英保守党のデービッド・キャメロン元首相のアドバイザーを務めた経歴を持つ。

  一方、ブリン氏は、ヒルトン氏の対立候補の1人である中道派の民主党候補、マット・マハン氏の選挙運動にも資金を提供している。先月の比較的小規模な寄付に続き、9日にはマハン氏の選挙活動を支援する団体に100万ドルを拠出した。マハン氏は現在、同州サンノゼ市の市長を務めている。

  現在52歳のブリン氏は、これまでシリコンバレーがあるカリフォルニア州の政治にほとんど関与してこなかったが、今回の寄付は転機になる。 

  ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、ブリン氏は個人資産2446億ドルを保有する世界3位の富豪だ。医療従事者の労働組合が州内の億万長者に一度限り5%の課税を求める構想を提案したことを受けて、最近、住居をカリフォルニア州から隣接するネバダ州に移した。

  ヒルトン氏とマハン氏への支援に加え、ブリン氏は親ビジネス派の政治団体「Building a Better California(より良いカリフォルニアの構築)」に2000万ドルを寄付している。同団体は、富裕税を実現させないための活動に多額の資金を投じている。

  マハン氏とヒルトン氏はいずれも、富裕税に反対の立場を示している。

  カリフォルニア州では俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー氏が2011年1月に退任して以来、共和党の知事は誕生していない。2月に公表されたエマーソン大学の世論調査では、共和党のヒルトン氏が支持率17%で首位に立った。同州では、党派に関係なく全員が同じ予備選に参加し、上位2人が本選挙に進む仕組みだ。予備選は6月2日に予定されている。

原題:Billionaire Brin Now Bets on a Republican to Govern California(抜粋)