イラン情勢が緊迫の度を増すかなで国会では、巨大与党対弱小野党の攻防が続いている。与党も野党も国民無視の論戦を続けている印象が強い。相変わらず世界の潮流に背を向けた内向きの論戦が続く。今更国会情勢を批判してもあまり意味はないが、ポイントは参院で小数与党の連立政権に対し国民民主党がどう対応するかだろう。年度内成立か暫定予算か、どちらにしても経済情勢に大きな影響はない。参院での主導権争いと言っていいだろう。ガソリン価格の急騰を考えれば、国民生活の安定に向けて国会としてもいまできることを与野党で考えてもらいたいものだが、そんなことを期待するのは無駄ということか。それでも以下のような記事に出会うと、つい文句の一つも言いたくなる。YAHOOニュースが9日に配信した。タイトルは「閣僚がWBC観戦『総理は知っていたのか』元球児の中道・小川代表が言及」というもの。いまさらだが、これが熟議を主張する中道改革連合の実態だ。
関連する部分を全文引用する。高市総理は7日に行われたWBC日韓戦で始球式への参加の方向で調整していたが、緊迫するイラン情勢を受けたためか、参加を見送り、球場を訪れることもなかった。小川氏は「総理は始球式への登板は、状況を見てそういう判断をされたんだと思います。当然この3月6日から8日までの試合観戦も控えられたんでしょうね、そういうことですよね」と述べた。その上で、他の閣僚に対し「6日から8日にかけて現地に試合観戦に行ったという閣僚がいたらちょっと手挙げて、その趣旨、答弁してください」。小川氏は「いない?片山さん?1人ですか?本当に1人ですか?官房長官、はい。ちょっと危機管理上…」と述べたところで発言時間が終了した。坂本委員長が「申し合わせ時間です」と割って入り、「答弁は一般質疑で、後続打者に委ねたいと思いますが、そういうことですから総理もご存じだったか、ご存じなかったか。2人の閣僚には改めて答弁を求めたいと思います」と述べて、審議を後日に持ち越した。
小川氏はイラン情勢が緊迫する中でWBCを観戦する閣僚の緊張感のなさに焦点を当てたかったのだろうが、逆にこの質問自体に緊張感のなさを感じる。原油価格が高樋している実態を、国民生活や中小企業の厳しい経営を列挙しながら、政府の対応に緊張感がないと主張するならともかく、WBCの観戦そのものを批判するような質問に違和感を感じる。因縁をつけることに焦点を当てたような小川氏、中道は本当に何を改革したいのだろうか。脳みそを使うだけ損かもしれない。さて、国会はどうなるのか。読売新聞(Web版)は国民民主党中堅議員の話を紹介している。「衆院で賛成すれば、参院でも抵抗しづらくなり、少数与党の参院で何もできなかった責任を問われる。判断が難しい」。対決より解決の党是はどこへいった。そんなことで悩むより国民の手取りを増やすために何が一番大事か、そこを熟慮、熟考すべきではないだろうか。