▽予算案の年度内成立、国民民主党の賛否がカギに…党幹部「中身だけなら反対の理由はない」ものの<読売新聞オンライン>2026/03/11 10:45
薦田大和
2026年度予算案の年度内成立を巡り、国民民主党の対応が焦点となっている。与党は、衆院選前に成立への協力を一度は約束した国民民主の賛成に期待をかける。国民民主側は、予算案に主張を多く盛り込めていると内容は評価しつつ、与党の強引な国会運営に不満を募らせており、賛否を慎重に判断する構えだ。(薦田大和)
「年度内にこだわった挙げ句、国民の声を反映できないとなりかねない。暫定予算を組んではどうか」
国民民主の榛葉幹事長は10日、自民党の鈴木幹事長との会談で、こうした考えを伝えたことを記者団に明かした。予算案の今年度内成立への協力を要請した鈴木氏に対し、榛葉氏は丁寧な審議を求め、与党が目指す13日の衆院通過への協力に難色を示した。
与党が国民民主に働きかけるのは、参院では過半数に4議席届かないためだ。25議席を持つ国民民主が賛成に回れば、参院でも可決のメドがつく。13日の衆院通過を前提とした審議日程への反対では足並みをそろえる野党を分断する思惑もある。
国民民主は昨年12月には、所得税の非課税枠「年収の壁」の引き上げで自民と合意した際、予算案を年度内の早期に成立させることでも合意していた。
ただ、高市首相が1月に衆院解散・総選挙を決断すると、玉木代表は「(予算案への)賛成を確約できなくなる」と述べ、協力方針を再考する考えを示した。玉木氏は10日の記者会見でも「選挙をへて揺らいだ信頼関係を紡ぎ直す努力が必要だ」と強調した。
国民民主内には、ガソリン税の暫定税率廃止などの主張が予算案に反映されたことを踏まえ、「中身だけ見れば反対の理由はない」(党幹部)との意見が多い。一方で、特に少数与党が続く参院側では、与党の強引な審議日程への反発が根強い。幹事長会談に先立ち、10日に開かれた党会合でも予算案について議論したが、賛否が割れた。
執行部内には、協力の見返りに、政府・与党から新たな譲歩を勝ち取るべきだとの声も出ている。衆院選で掲げた障害児を育てる家庭に対する手当の所得制限撤廃などを賛成条件とする案も浮上している。
国民民主中堅議員は「衆院で賛成すれば、参院でも抵抗しづらくなり、少数与党の参院で何もできなかった責任を問われる。判断が難しい」と語った。