昨日、国会中継を見た。たまたま外務省に設置される「和平調停担当室」が話題になっていた。高市政権が日本維新の会との間で結んだ連立の合意書に盛り込まれていたものである。日本の外交力、とりわけ情報発信力が問われている中での新組織発足。国際紛争が多発する中で、紛争当事国同士を仲介したり紛争終結に向けた調停を行う能力は、現在の日本にはほとんどない。とりわけ東南アジアでは今でも軍国主義という過去の負の遺産が、大手を振ってまかり通っている。戦後80年、平和国家として発展した日本の実態は、いまだに世界では認知されていないようにみえる。おそらく、軍国主義の反省に立って身をすくめて過ごしてきた実態が、国際紛争の和平調停から遠ざかってきた原因ではないか。平和国家・日本を世界中に認知してもらうためにも、和平調停担当室の役割は大きいような気がする。
「新久地」この日本語を示されてすぐに読める人は、果たして日本に何人いるだろか。私自身なんのことか全くわからなかった。この日本語は「アラグチ」と読むのだそうだ。いま世界を震撼させているイランの外務大臣・アラグチ氏が日本語の名刺に刷り込んでいる名前だ。早速Googleで検索したみた。「セイエド・アッバス・アラーグチー(Seyed Abbas Araghchi)外務大臣は、核合意交渉の主要メンバーや駐日大使を歴任した外交官。2024年にペゼシュキアン政権で外務大臣に就任。長年の経験に基づく対欧米交渉や日本との関係構築に強みを持つ」とある。同氏は大の日本びいき。ペゼシュキアン大統領と共に、イランの穏健派を代表する政治家だ。以上は衆議院議員である青山繁晴氏のYouTubeから得た情報である。日本は石油の消費大国である。産油大国・イランとの関係は昔から良好だ。アラグチ氏に限らずイランは親日国でもある。
そんな国の紛争調停にいまのところ日本の出番はほとんどない。先日茂木外務大臣がアラグチ外相と電話会談したとのベタ記事をみた。おそらく水面下ではかなり突っ込んだやり取りをしているのだと思う。だが記事の扱いは小さい。高市総理が「トランプ大統領とイランの仲介を買ってでる」という話になれば、必然的に記事は大きくなる。内容次第では一面トップ級の扱いになるかもしれない。要するに今の日本には和平調停を担当する機能がないに等しいのだ。この役割を担うのが和平調停担当室(仮称)ということになる。中国は相変わらず日本が軍国主義を復活させようとしていると、トンチンカンなことを言い続けている。間違ったことでも発信を続ける中国。正しいことでも発信しない日本。時間はかかるかもしれないが担当室が発足して、情報発信力が目に見えて強力になる日が来ることを期待したい。