• 13日にはイラン高官らが恒例行事に合わせてテヘラン市内を行進
  • イランの強硬な対応、イスラエルと米国が「判断誤った」-専門家
ヘグセス米国防長官
ヘグセス米国防長官Photographer: Stefani Reynolds/Bloomberg

Anthony CapaccioRoxana Tiron

イランの新たな最高指導者モジタバ・ハメネイ師は米国とイスラエルの攻撃で負傷し、外見が損なわれた公算が大きいと、ヘグセス米国防長官が語った。

  ヘグセス氏は記者会見で「最高ではない新たな指導者が負傷し、外見が損なわれた可能性が高いことを、われわれは把握している」と発言。米国は「世界がこれまでに見たことのないペースで、イランの重要な軍事能力の全てを打倒、破壊、無力化する計画」を進めていると述べた。

  これに先立ちトランプ大統領はFOXニュースとのインタビューで、モジタバ師は「損傷した」とし、「恐らく何らかの形で生存している」と語っていた。

  イラン戦争でエネルギー海上輸送の要衝であるホルムズ海峡の事実上封鎖が続く中、原油価格はバレル当たり100ドル近辺に上昇。米国内のガソリン価格も値上がりが続いている。

  モジタバ師は12日、最高指導者就任後初の声明で、戦争が続けば別の戦線を開くとの警告を発した。

  モジタバ師は、ホルムズ海峡の閉鎖継続を主張しており、イランの国家安全保障のトップは中東全域を暗闇に陥れ、「安全を求めて逃げ回る」米軍を追い詰めることもあり得ると警告した。

  13日には、大統領を含むイラン高官らが、毎年恒例の親パレスチナ行事に合わせ、日中のテヘラン市内を数千人とともに行進した。

  米国とイスラエルの攻撃を受ける中、イランは一段と強硬姿勢を強めている。その対応は世界の原油市場を動揺させている。戦闘が長期化する中でも、イラン指導部に事態収拾に向けた出口を探る兆しは見られない。

  エディンバラ大学アルワリードセンターのアソシエートフェロー、ミラ・アル・フセイン氏は「かつてのイランの自制は、弱さや能力不足という誤った印象を与えていた可能性がある」と指摘。「おそらく米国とイスラエルの双方は、イランが湾岸の近隣諸国との関係悪化を招くリスクを冒してまで全面的に踏み込むことはないと想定していたのだろう。彼らは判断を誤った」と述べた。

  米国とイスラエルによる軍事作戦は激しく続いている。イラン赤新月社によれば、一連の攻撃で同国で長年にわたり最高指導者を務めた人物が殺害され、2万件の民間建物が標的となり、病院や薬局、学校にも被害が及んだ。死者は約1900人に上るという。

原題:Hegseth Says Khamenei ‘Wounded,’ ‘Likely Disfigured’

{Iran’s Leaders Defy Trump With Bellicose Talk and Public Parades}(抜粋)