Alexander Cornwell, Parisa Hafezi, Maya Gebeily

[テルアビブ/ドバイ 16日 ロイター] – イスラエル軍は16日、レバノン南部の親イラン武装組織ヒズボラの拠点に対し、ここ数日間で限定的な地上作戦を開始したと発表した。前線の防衛強化が目的だという。
軍報道官は、「限定的かつ標的を絞った」地上作戦としたが、レバノン領内にどの程度進軍するのか、新たな陣地を構えるのかは明言を避けた。
レバノンの治安筋はロイターに対し、イスラエル軍が週末にかけ国境から6キロにあるレバノン南部の要衝ヒヤムを包囲し事実上制圧し、現在はリタニ川に向かって西進していると明らかにした。レバノン南部の広い範囲がイスラエルの支配下となり、レバノンから孤立する可能性があるという。
3週目に入ったイラン攻撃についてイスラエル軍は、テヘランのメフラバード空港でイランの最高指導者だった故ハメネイ師が使用していた航空機を夜間に破壊したとも発表した。この航空機はイランの高官や軍関係者が国内外を移動するために使用されていたという。
軍報道官は、イラン戦争で今後3週間の詳細な作戦計画が策定されているとし、それ以降の計画も存在すると指摘。「イランの体制を可能な限り弱体化し、あらゆる安全保障機関の能力を削ぎたいと考えている」と述べた。
カッツ国防相は声明で、南部から避難した多くのレバノン人に対し、国境付近のイスラエル北部の安全が確保されるまで戻れないと指摘。ガザを破壊したイスラエル軍の作戦と比較し、国境に近いレバノン南部の「テロ組織のインフラ」破壊が軍に命令されたと述べた。
カッツ氏はまた、レバノンの武装組織ヒズボラの指導者ナイム・カセム師について、イスラエルの空爆で殺害された前任者やイランのハメネイ師と同様の運命をたどる可能性があると示唆した。
イランのアラグチ外相は、イラン側が停戦を要請した事実はないとし、米国とイスラエルとの戦争を終結させるのなら、それは確実なものでなければならないとの立場を示した。。
イランのメヘル通信は、イラン中部マルキャズィ州で夜間に住宅地が空爆され5人が死亡、7人が負傷したと報じた。
イスラエルはイスラム組織ハマスの戦闘員を標的としてパレスチナ自治区ガザでも攻撃を続けている。