守護清恵、大塚美佳、宮井伸明、塩原るみ、Tamami Shimizuishi、松井玲、千葉 茂
米連邦公開市場委員会(FOMC)は17、18両日に開催した定例会合で、主要政策金利のフェデラルファンド(FF)金利誘導目標レンジを3.5ー3.75%に据え置くことを2会合連続で決定した。
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これについての市場関係者の見方は以下の通り。
◎ムラ・セキュリティーズ・インターナショナルのジョナサン・コーン氏:
- (原油高に伴うインフレ加速が経済成長を圧迫する可能性を念頭に)将来の米利下げのハードルを低くする余地を残すように見える
- (最新の四半期経済予測では)インフレは上振れの方向に偏っている
◎ソーンバーグ・インベストメント・マネジメントのクリスチャン・ホフマン氏:
- インフレが根強く残る中でエネルギーコストが上昇している点が経済にとってより大きな問題であり、これが米金融政策の余地を狭めている
◎モルガン・スタンレー・ウェルス・マネジメントのエレン・ゼントナー氏:
- エネルギー価格の高騰による経済的コストはまだ明らかになっていないため、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が今後の利下げについて慎重な姿勢を示したのは当然だ
- 原油供給のショックは通常、成長の大幅な鈍化につながるため、金融緩和の余地は現在多くの人が予想しているよりも広がるだろう
◎ボルビン・ウェルス・マネジメント・グループのジーナ・ボルビン氏:
- FRBは今回は動かなかったが、それは動く必要がなかったからだ
- 状況を見極めつつ柔軟に対応する余裕がある
- 年内の利下げ見通しが1回にとどまっていることは、FRBが急いでおらず、投資家も慌てるべきではないことを示している
◎プリンシパル・アセット・マネジメントのシーマ・シャー氏:
- FRBは原油価格ショックを一時的なものとして捉え、今後2年間は追加利下げに傾く姿勢を維持する意向のようだ。成長およびインフレ見通しの双方が上方修正されたにもかかわらず、今年の利下げ予想の中央値が1回に据え置かれたことは、明確にハト派的な色合いを帯びている
◎ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティテュートのルイス・アルバラド氏:
- (イラン戦争と原油高の影響で)リスクのバランスは変化し、利下げに踏み切るハードルは大きく上昇した。この状況を踏まえると、FRBの現在の様子見姿勢は妥当だ
◎MUFGセキュリティーズアメリカのジョージ・ゴンカルベス氏:
- 声明の文言修正は、中東紛争に伴う成長へのショックやインフレ波及に警戒していることを示しつつ、シグナルの発信は避けようとするものだ