夕食会に臨むトランプ米大統領(右)と高市早苗首相=3月19日、米ワシントン(ロイター)
夕食会に臨むトランプ米大統領(右)と高市早苗首相=3月19日、米ワシントン(ロイター)

訪米中の高市早苗首相は19日、ワシントンでトランプ大統領主催の夕食会に招かれた。トランプ氏は先の衆院選で大勝した首相を称えた上で、日米同盟の強化を語った。首相は安倍晋三元首相が第2次政権で初訪米した際に唱えた「JAPAN IS BACK」を宣言。20日に誕生日を迎えるトランプ氏の息子バロン氏について「イケメン。間違いなく両親に似た」と持ち上げると、トランプ氏もニカッと笑顔で応じた。

2025年1月18日、米大統領就任式を目前に控えた父のトランプ氏(中央)と母のメラニア夫人(左)とともに専用機に乗り込むバロン氏=米フロリダ州(AP=共同)
2025年1月18日、米大統領就任式を目前に控えた父のトランプ氏(中央)と母のメラニア夫人(左)とともに専用機に乗り込むバロン氏=米フロリダ州(AP=共同)

両氏のあいさつの要旨は以下の通り。

トランプ氏

衆院選で応援メッセージを送ったが、高市総理は圧巻の勝利を示した。高市総理ほどの票を獲得した人は今までいなかったと世界中で話題になった。圧巻の政治的な成果のみならず、力強さ、自信、国の精神と決心を国民から勝ち取った。

夕食会に臨む赤沢亮正経済再生担当相(左)とベセント財務長官=3月19日、米ワシントン(ロイター)
夕食会に臨む赤沢亮正経済再生担当相(左)とベセント財務長官=3月19日、米ワシントン(ロイター)

総理は最も美しい時期にDCを訪問された。日本の桜の木が満開間近になる時期だ。100年以上、桜の木のいろどりを私たちは鑑賞することができた。日米の友情の証明、象徴だ。今年は米国建国250周年の記念で、日本はさらに250本の桜の木を贈ってくれた。未来の世代に絆を永遠に思い起こさせるものになるだろう。

日米両国は違いはあれど、共通するものが多くある。私たちはそれぞれの文化に対し、誇りを持つ。常に最高を目指す精神、勤勉であり、可能性のあるものに対し追求をやめないという所だ。だからこそ、日本と米国は医療、音楽、芸術、エンジニアリング、さまざまな分野で世界を牽引(けんいん)している。

私たちが共通する特性は、私たちが経験してきた試練をも乗り越えられるほどだ。私たちの同盟はさらに強く、緊密な関係を構築できている。高市総理と私のリーダーシップでこの関係を強くできることを確信している。

昨年私が東京を訪問した際、大きな取引を日本と交わした。エネルギー、半導体、造船、医療に関し協力を拡大するという取引だ。日本と高市総理が取り組んでいる防衛安全保障の進化、強化を心強く、防衛装備品を多く購入していることもうれしく思う。

世界を代表する力を持っている政治家、ビジネスリーダーの方が多くいる。彼らのコミットメントのもと、自由、安全保障、国の成長を日米のみならず世界にもたらすことができ、私たちは止められない勢力になる。

互いに力、尊厳、そしてその意思を持って共に立ち並びましょう。そして安全、国の繁栄、同盟の繁栄、増進に向けて取り組んでいきたい。

高市首相

トランプ大統領、ご列席の皆さま、このビューティフルディナーを開催していただいたことに心から感謝したい。

ドナルドの日本への温かい思いや友情、改めてありがとうございます。私からは今宵2つのアニバーサリーにお祝いの言葉をお伝えしたい。

1つ目は明日に控えるドナルドのご子息のバロンさんのお誕生日。立派でイケメンに成長されていると伺っている。間違いなく、ご両親に似たんだと思う。ぜひ私からのハッピーバースデーを、お伝えいただけたらうれしい。

夕食会に臨む茂木敏充外相(左)とバンス米副大統領=3月19日、米ワシントン(ロイター)
夕食会に臨む茂木敏充外相(左)とバンス米副大統領=3月19日、米ワシントン(ロイター)

2つ目は、さっきドナルドがしゃべっちゃったんですが、米国の建国250周年。今年自由と民主主義の理念を世界に示した米国が歴史的節目を迎えることに日本政府および国民を代表して、心からお喜び申し上げます。

8月には250周年を祝う『インディカー・レース』がドナルドの発案で、ワシントンDCで開催される。美しいナショナルモールを、シボレーと日本のHONDAのエンジンが爆走する。そして、インディカーの冠スポンサーは日本企業のNTTで、まさに日米友好のシンボルだ。偉大なレースの大成功を祈ります。

ワシントンDCでは日本の桜が長年春の訪れを知らせるとともに日米友好の歴史を体現してきた。これもドナルドがさっきしゃべっちゃったが、今年日本からワシントンDCに250本の桜をプレゼントし、250年を祝う。本当は桜の花束を抱えて、『ドナルド、ナイストゥーシーユー』とやりたかったが、米国は検疫が厳し、いきなり花を持ち込めないことに気がついた(笑)

強い日本、強い米国、豊かな日本、豊かな米国。私たちはこれらを実現するための最強のバディだと確信しています。

ドナルドと親交が深かった安倍晋三元総理がかつてこのワシントンDCの地で高らかにうたった言葉を誇りと自信を持って、この場で皆さんに再びお伝えいたします。

JAPAN IS BACK(会場拍手)

日本は再び世界のイノベーションをリードする。そして新しい日本は世界の平和により一層大きな役割を果たしていく。日本はこの道のりをドナルドと、米国国民の皆さまとともに歩んでいく。希望と強さを兼ね備えた日米同盟の新たな歴史の1ページを一緒に作っていこうではありませんか。