- イラン政府の要請に従いエネルギー施設破壊を10日間停止
- 米国とイランの協議は「非常に順調に進んでいる」

Skylar Woodhouse、Hadriana Lowenkron
トランプ米大統領は、イランのエネルギー施設攻撃停止の期限を米東部時間4月6日午後8時(日本時間7日午前9時)まで延長すると発表した。米国とイランの合意に向けた協議については「非常に順調に進んでいる」とも述べた。
トランプ氏は26日、SNSへの投稿で「イラン政府の要請に従い、本声明をもってエネルギー施設の破壊を10日間停止し、2026年4月6日月曜日午後8時(米東部時間)まで延長する」と表明。「協議は継続している。フェイクニュースメディアなどによる誤った主張とは異なり、非常に順調に進んでいる」と述べた。
イランが商業船舶の航行のためホルムズ海峡を速やかに再開しなければ発電所を攻撃するとトランプ氏が21日に警告して以降、期限延長は今回で2度目となる。
トランプ氏は当初、イランに48時間の期限を設定していたが、期限直前の23日には「建設的な協議」を理由に攻撃をさらに5日間延期するとしていた。
今回の措置により、地域の重要インフラに対するリスクが短期的に高まっているとの懸念は和らぐ。重要インフラにはイランの発電所に加え、石油・ガス施設や海水淡水化施設も含まれる。
今回の投稿を受け、新興国通貨や米国債は下げを縮小し、ドルの主要通貨に対する上昇も一服した。
原油価格は26日に上昇し、北海ブレント原油は1バレル=108ドル近辺で取引を終えた。ホワイトハウスから発信される対イラン交渉を巡るシグナルが揺れる中、投資家の間では早期解決への確信が持てていない。トランプ氏が期限延長を発表した後の時間外取引では、上げ幅を一時縮小した。
イラン政府や軍の高官が複数死亡しているため、米国が誰と交渉しているのかは依然として不透明だ。
トランプ氏は26日午前の閣議で、ウィトコフ特使氏と大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏、バンス副大統領が「進展しているかどうかを報告する」と述べ、米東部時間23日午前に設定した期限までには「時間がまだ十分にある」と語っていた。

イランは同日、タスニム通信を通じ、米国の15項目提案を拒否した後、独自条件を提示し、回答を待っていると確認した。条件には、米国とイスラエルが攻撃を再開しない保証や戦争被害の賠償、ホルムズ海峡に対するイランの権限の承認が含まれる。
イランはすべての戦線での戦闘終結も求めているとタスニムは伝えた。これは、イスラエルがレバノンで並行して行っている親イランのイスラム教武装組織ヒズボラとの戦闘を指す可能性が高い。

ウィトコフ氏は閣議で、15項目の提案がパキスタンの仲介を通じてイランに伝達されたことを確認。詳細には触れなかったが、「力強く前向きなメッセージと協議につながった」と述べた。
トランプ氏は閣議で、イランが石油タンカー10隻のホルムズ海峡航行を認めたと述べた。ベッセント財務長官は同海峡での輸送を促進するための米国の保険制度が近く開始されると明らかにした。
今回の期限延長により、米国は中東地域への追加部隊配備を進める時間も確保した。一部は週末までに到着する見通し。トランプ氏は26日、軍事作戦の期間について従来の4-6週間との見通しを改めて示し、「作戦は予定より前倒しで進んでいる」と述べた。
原題:Trump Extends Energy-Attack Ceasefire, Claiming Iran Request (1)、Trump Extends Pause of Iran Energy Strikes to April 6 (1) (抜粋)