• フーシ派参戦で戦闘拡大もパキスタンが仲介に意欲、豪LNG供給不安
  • 中東アルミ大手に攻撃、迂回ルートもフル稼働、ファンド不調の2月

週末に話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。

戦争5週目

パキスタンは「近日中に」イスラマバードで米国とイランによる和平協議を主催すると、ダール外相が述べた。同外相はこれより先、サウジアラビア、エジプト、トルコの外相とイスラマバードで協議。4カ国外相は米国とイランによる和平協議への支持を表明した。中東での戦争は5週目に入り、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が28日、イスラエルに対し弾道ミサイルを発射し、戦闘に加わった。一方で米中央軍は、米海兵隊員ら約3500人が強襲揚陸艦で同軍の管轄区域に入ったと発表。米軍はサウジアラビアの基地に対するイランのミサイル攻撃で、早期警戒管制機(AWACS)「E-3セントリー」を破壊された。約3億ドル(約480億円)とされる同機を失ったことは「重大な事態」だと専門家は指摘する。

オーストラリアのLNG

米石油大手シェブロンがオーストラリアで運営するウィートストーン・ガス・プラットフォームは、熱帯低気圧「ナレル」の被害で操業再開が難航している。全面復旧に「数週間」を要する見通しだという。すでに戦争やホルムズ海峡封鎖、カタールのプラント停止などで圧迫される世界の液化天然ガス(LNG)市場で、供給がさらにひっ迫する可能性がある。

アルミ価格に上昇圧力

日本と韓国にアルミニウムを輸出する中東最大のアルミ生産会社は、イランのミサイルと無人機による攻撃を受け、主要製錬所が「重大な被害」を被った。アブダビ首長国にあるエミレーツ・グローバル・アルミニウム(EGA)のタウィーラ製錬所のほか、バーレーンのアルミニウム・バーレーンの施設も標的となった。アルミ価格は開戦前から値上がりしていたが、需給逼迫(ひっぱく)や世界的な在庫減少の可能性が意識され、上昇に拍車が掛かった。

アラビア半島横断

ホルムズ海峡を迂回して原油を輸送するサウジアラビアの東西パイプラインは現在、日量700万バレルのフル稼働に達している。全長1000キロメートルを超えるこのパイプラインは、サウジ東部の巨大油田地帯から紅海沿岸のヤンブーをつなぎ、世界供給の生命線となっている。しかし、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が参戦を表明したことで、石油市場では紅海が新たな戦線となることへの懸念が強まっている。エネルギー供給のひっ迫は液化天然ガス(LNG)でも顕著になっている。

2月の不調

大量の解約請求で追い込まれているプライベートクレジットのファンドに、新たな弱点が加わった。ブルー・アウル・キャピタルと、ブラックロック傘下のHPSインベストメント・パートナーズでは、リテール向け大型ファンドが2月にマイナスリターンを報告し、いずれも2022年以来の不振な成績だった。ブラックストーンやアレス・マネジメントが運用するファンドでも、同様にパフォーマンスの低下が見られた。背景にはローンの質と、人工知能(AI)に事業を脅かされるソフトウエア企業へのエクスポージャーへの懸念がくすぶっている。

その他の重要ニュース

イラン戦争で米インフレ率は3%超へ、経済成長鈍化-エコノミスト調査

AI創薬加速へ、米リリーが香港インシリコと4400億円規模の大型契約

【焦点】米雇用者数、3月は6万人増と持ち直す公算-小売売上高も注目