▽長距離攻撃が可能な無人機、自衛隊に導入へ…政府「安保3文書」に盛り込む方針<読売新聞オンライン>2026/04/01 05:00

 政府・与党は、長距離攻撃が可能な無人機を自衛隊に導入する方向で検討に入った。敵の射程圏外から相手の艦艇などを攻撃する長射程の「スタンド・オフ・ミサイル」と組み合わせることで反撃能力の有効性を高め、中国などへの抑止力の強化を図る。政府は年内に改定する防衛力整備計画など安全保障3文書に盛り込む方針だ。長距離攻撃が可能な各国の主な攻撃型無人機

 複数の政府・与党関係者が明らかにした。ロシアによるウクライナ侵略や米国・イスラエルとイランとの戦闘を踏まえた「新しい戦い方」に備える構想の一環となる。敵のミサイル発射拠点を攻撃する反撃能力の柱となる長射程ミサイルと無人機を併用し、迎撃を難しくする「複合攻撃」を行える態勢を整える。

 導入を検討する無人機の航続距離は1000キロ・メートル以上を想定し、自爆型が有力だ。反撃の範囲や手法を広げるため、航空機や潜水艦から発進したり、水中や水上を航行したりする機種を導入する案も出ている。

 長射程ミサイルには、陸上自衛隊健軍駐屯地(熊本県)に配備された射程1000キロ・メートル超の「25式地対艦誘導弾」や、射程1600キロ・メートル超の米国製巡航ミサイル「トマホーク」がある。ミサイルに比べ安価で大量に調達しやすい攻撃型無人機も保有し、長期間戦える継戦能力も高める計画だ。首相官邸

 各国も長距離攻撃ができる無人機を導入している。米国はイランとの戦闘に、航続距離が最大1000キロ・メートル超の「LUCAS(ルーカス)」を投入し、イランは自国製の「シャヘド」を攻撃に用いている。ロシアは、「シャヘド」をベースにした無人機とミサイルによる複合攻撃をウクライナに対し行っている。

 価格面で見ると、ルーカスやシャヘド1機は560万円(推定)で、露軍の巡航ミサイル「カリブル」1発は1・6億円(同)だ。