
電気自動車(EV)メーカーの米テスラが2日発表した1-3月(第1四半期)の販売台数は、過去数年で最低の部類に入り、市場予想も下回った。同社は中核事業を立て直すことができず、厳しさを増すEV市場で苦戦している。
発表文によると、1-3月の全世界販売台数は35万8023台。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の平均は37万2160台だった。この数字は過去数週間に低下が続いていたにもかかわらず、2四半期連続で予想に届かなかった。

販売台数は前年同期比で6.3%増加したが、前年同期はイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に対する反発から世界的に消費者に敬遠され、各地の工場が「モデルY」の生産停止を余儀なくされた時期だった。この2025年1-3月を除けば、今年1-3月の販売実績は22年半ば以来の低水準となる。
マスク氏が人工知能(AI)や自動運転車、ロボットといった未来志向の事業分野に再び注力していることを投資家は好感し、テスラの販売動向についてあまり注文を付けないことがこれまで多かった。それでも、テスラにとっては従来型の自動車事業が依然として主要な収益源であるため、米国のEV需要が不安定化する中でも自動車販売で回復の勢いを取り戻すことが極めて重要になる。
ウェドブッシュ証券のアナリスト、ダン・アイブス氏はリポートで、「販売台数はかなり低調だったが、EVを巡る現在の世界的な環境を考慮すれば、衝撃的ではなかった。テスラはAI戦略への注力にかじを切ってもいる」と指摘。「需要環境の厳しさは増し、欧州ではなお逆風が吹いている」と続けた。
2日の米株式市場でテスラの株価は一時4.6%安と、取引時間中として約2カ月ぶりの大幅安を記録した。年初来では1日までで15%下落し、昨年12月に付けた過去最高値からの下落率は22%に達した。
原題:Tesla’s EV Sales Miss Expectations Again in Deepening Slump (3)(抜粋)