- ネタニヤフ首相はヒズボラ攻撃を「控えめにする」とトランプ氏
- レバノン空爆は交渉損なう恐れ、明白な停戦違反とイラン大統領

Eltaf Najafizada、Sherif Tarek、Eric Martin
トランプ米大統領は9日、イランとの合意に「楽観的だ」と述べた。その後、ホルムズ海峡での通航料徴収を巡りイランをけん制した。イスラエルによるレバノン空爆と同海峡の事実上の封鎖が続く中、戦争の外交的解決を目指す取り組みは脅かされている。
トランプ氏はSNSへの投稿で、「イランがホルムズ海峡を通過するタンカーに料金を課しているとの複数の報道がある」とし、「やめた方がいい。もし課しているなら、今すぐやめるべきだ!」と述べた。
これに先立ちトランプ氏はNBCニュースとの電話インタビューで、イラン指導部について、公の発言から受ける印象より「はるかに理性的だ」と評価した。同氏はまた、前日に電話会談したイスラエルのネタニヤフ首相がレバノンでの親イラン民兵組織ヒズボラに対する空爆を「控えめにする」と述べた。
ネタニヤフ首相がレバノンとの直接協議の開催を決めたことを受け、9日午後には原油価格が下落した。米国務省当局者によると、米国は来週、イスラエルとレバノンを巡る停戦交渉を話し合う会合を主催することに同意した。ただ、ネタニヤフ首相は、レバノンでの継続的な攻撃は7日に発表された米国とイランの停戦合意には含まれないとの立場を改めて示した。
トランプ氏が繰り返し再開を求めてきたホルムズ海峡は、依然として事実上閉鎖された状態が続いている。船主らは重要な海上交通路の状況の明確化を待っており、通航量は戦前の水準を大きく下回っている。国営メディアは、イラン港湾海事当局が2つの安全航路を公表したと報じている。
米国とイスラエルが開始した戦争の初期に父親を殺害されたイランの新最高指導者モジタバ・ハメネイ師は、賠償を改めて要求した。これは米国の交渉担当者にとって受け入れがたい可能性が高い。
モジタバ師はテレグラムでの声明で、イランは「ホルムズ海峡の管理を確実に新たな段階へ引き上げる」と述べた。ただ、米国が拒否してきた同海峡の支配権維持要求を指すのかは不明。
9日の地政学的な動きは、中東全域を巻き込む戦争の長期的な終結に向けた合意の見通しに新たな疑念を生じさせた。
7日夜の停戦発表後、戦闘は8日も続いたが、米国とイランは大半の攻撃を一時停止したようにみられる。ただ9日夜には、クウェート軍が一部重要施設に対するドローン(無人機)攻撃に対応していると発表した。ドローンの出どころについては特定しなかった。
バンス米副大統領は11日にパキスタンの首都イスラマバードで予定される協議で米代表団を率いる見通しで、イラン当局者は9日に現地に到着する予定だ。

しかし、イスラエルによるヒズボラへの継続的な攻撃は交渉を損なう恐れがある。イランのペゼシュキアン大統領は、イスラエルのレバノン攻撃は停戦の「明白な違反」であり、「交渉を無意味にする」と述べた。
イスラエル軍は9日、攻撃に先立ちレバノンの首都ベイルートの8地区の住民に避難を指示した。前日の大規模軍事作戦では300人以上が死亡した。
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原題:Trump Threatens Iran Over Hormuz Tolls as Israel Strikes Lebanon (抜粋)