
[ドバイ/ベイルート/エルサレム/イスラマバード 10日 ロイター] – イランのガリバフ国会議長とアラグチ外相が率いるイラン交渉団が11日、戦闘終結に向けて米国との協議が行われるパキスタンの首都イスラマバードに到着した。パキスタン外務省が発表した。ただ、イラン側は、米国との戦闘終結に向けた交渉を始める前に、レバノンでの停戦を実現させ、イランの凍結資産を解除する必要があるとし、交渉には先行き不透明感が漂っている。
ガリバフ国会議長は10日、パキスタン入りを前にXへの投稿で、レバノンでの停戦とイランの凍結資産解除は米国とすでに合意済みで、履行されるまで交渉は開始されないと警告した。アラグチ外相も、イスラエルによるレバノン攻撃を停止するというコミットメントを順守するよう求めた。
イラン側の発言に対し、トランプ米大統領は交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に、「イランは国際水路を利用して短期的に世界を脅かす以外、交渉の切り札がないことを理解していないようだ」とした上で、「今も生き延びている唯一の理由は交渉するためだ」と投稿した。
米交渉団を率いるバンス副大統領はパキスタンに向けて出発する前、記者団に対し「交渉を楽しみにしている。きっと良い結果になるだろう」とする一方、イランに対しては「われわれを甘く見るべきではない」と警告した。さらに「トランプ大統領が述べたように、イラン側が誠意をもって交渉する意思があるならば、われわれは喜んで手を差し伸べる。しかし、もし彼らがわれわれを翻弄しようとするならば、それは受け入れられないだろう」とした。
また、トランプ大統領は10日に行った米紙ニューヨーク・ポストとの電話インタビューで、パキスタンでの和平交渉が失敗に終われば、イランへの攻撃再開に向けて米軍艦に「最良の弾薬」を再装填していると語った。
会談が成功すると思うかとの質問に対しては「あと24時間ほどで分かるだろう」と応じた。
<レバノンとイスラエル>
イスラエルによるレバノン南部各地への攻撃は10日も継続。レバノンのアウン大統領によると、治安部隊の隊員13人が死亡した。
ただ、レバノン大統領府は、レバノンとイスラエルが同日、ワシントンに駐在する両国大使による電話会談を通じ、初めて接触したと発表した。声明によると、今回の電話会談は停戦を確保し交渉開始を目指す外交努力の一環で、双方は来週14日に米国務省で米国の仲介による初会合を開くことで合意した。