Ariba Shahid, Asif Shahzad, Parisa Hafezi, Saad Sayeed

[イスラマバード 12日 ロイター] – パキスタンの首都イスラマバードで行われた米国とイランの戦闘終結に向けた協議は12日、21時間に及ぶ交渉の末、合意に至らず終了した。2週間の停戦が危ぶまれる事態となった。
バンス米副大統領は記者会見で「悪いニュースは合意に達しなかったということだ。米国にとってよりも、イランにとってはるかに悪いニュースだと思う」と述べた。「合意しないまま米国に戻ることになる。われわれのレッドライン(譲れない一線)が何であるかは明確に示した」と語った。
協議に不十分な点があったとし、核兵器を製造しないことを含む米側の条件をイランが受け入れなかったと述べた。「イランが核兵器を追求せず、核兵器の迅速な開発を可能にする手段も求めないという明確な確約が必要だ。それが米大統領の中核的な目標であり、今回の交渉で達成を目指してきたことだ」と説明した。
ホルムズ海峡の再開には言及しなかった。イラン側との交渉中に、トランプ米大統領と数回から十数回にわたって話したという。バンス氏は会見後、手を振って副大統領専用機に乗り込んだ。
<イラン「米国が過度な要求」>
イランのタスニム通信は、米国の「過度な」要求が合意の妨げになったと報じた。イランの他のメディアは、一部の問題では合意があったものの、ホルムズ海峡とイランの核計画が主な相違点だったと伝えた。
イラン政府はバンス氏の会見に先立ち、「いくつかの相違は残っているが、交渉は継続する」とXに投稿し、双方の技術専門家が文書を交換するとしていた。
イランメディアによると、イラン外務省報道官は、協議が不信感の雰囲気の中で行われたと指摘した。「1回の会合だけで合意に達すると期待していなかったのは当然だ」と述べた。
パキスタンのダール外相は協議後の声明で、「両国が停戦へのコミットメントを維持し続けることが不可欠だ」と強調した。
米国とイランは7日、2週間の停戦で合意した。これを受けて開かれた今回の協議は、米国とイランによる直接会談としては10年以上ぶりで、1979年のイラン・イスラム革命以来、最も高いレベルの協議となった。
トランプ氏は11日、交渉が終了する前に、合意は必ずしも必要ではないとの考えを示した。「交渉はしているが、合意するかどうかは私にとって違いはない。われわれは勝利したからだ」と記者団に述べた。
米国の交渉団にはウィットコフ中東担当特使、トランプ氏の娘婿ジャレッド・クシュナー氏らが加わった。イラン側からはガリバフ国会議長やアラグチ外相が出席した。