[東京 13日 ロイター] – 日銀が13日に発表した1月の企業物価指数(速報)によると、国内企業物価指数(2015年=100.0)は前年比で2.7%上昇した。前月の同3.0%上昇から伸び率は鈍化した。前月比は0.3%上昇となった。ロイターがまとめた民間調査機関の予測中央値は前年比2.7%上昇で、結果はこれと同水準だった。

国内企業物価の前年比プラスは13カ月連続。引き続き、米中を中心とした世界経済の回復を受けた原油など国際商品市況の上昇が押し上げ要因となっており、石油・石炭製品が同12.3%上昇したほか、鉄鋼、非鉄金属、電力・都市ガス・水道なども高めの伸びを続けている。

伸び率が鈍化するのは2カ月連続。昨年7月の同2.6%上昇以来の低い上昇率となった。2016年11月に米大統領選挙でトランプ氏が勝利し、それ以降に国際商品市況の上昇や円安が急速に進んだ反動が出て伸びが鈍化した。上昇品目数と下落品目数は、公表744品目のうち前年比で390品目が上昇、242品目が下落した。上昇と下落の差は148品目で、前月の126品目からプラス幅が拡大した。